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2023年以降の教育組織再編、新たな取り組みをお伝えします。

基本方針

考える力、生きる力を携えた自立した女性を世界へ

女子美術大学は1900年(明治33年)「芸術による女性の自立」を建学の精神の一つに掲げ創立しました。2025年には125周年の節目を迎えます。私たちが今も大切にしていることは創立者である横井玉子の志を引き継ぎ、技術や表現についての学びはもとより、アートやデザインの原点である発想を引き出す多様な教養を身につけることです。また、身体の内、外で起こるさまざまな現象や感覚について深く考える時間も女子美ならではの教育であり、コンセプトやイメージを創る大事な要素となります。それは将来、クリエイターやアーティストとしてだけでなく、考える力、生きる力を備え、社会に貢献できる人材としてあらゆる分野に生かすことができます。

本年、杉並キャンパスに「共創デザイン学科」が誕生いたしました。共に新しい価値を創り出す共創型リーダーを育成する本学科は1年次より多彩な産官学連携による実学を取り入れ、多様な人々と共創する力を身につけていきます。同時に教養、共通専門、語学などすべての教育課程を一新しました。来年度までには芸術学部、短期大学部のすべての学科の再編が進み、新しい教育内容を整えます。

女子美生の魅力は、協調性を持ちながらも決して群れることなく他者を認め、他者と比べることなく互いの個性を尊重できることです。また、国内外に広がる女子美のネットワークは、専門分野を越えて活躍する卒業生同士、卒業生と在学生を積極的につなぎ、講演会、授業、プロジェクト活動などを通して貴重な情報や体験から刺激を受け、啓発を促す役割を担っています。今後についても積極的に女子美ネットワークの輪を広げ活用してまいります。

女子美術大学は昨年度より女子美クリエイティブ・ラボラトリー、女子美アーティスト・イン・レジデンス、そして、ドローイングセンターの活動を始めました。女性のための美大としてあるべき姿をさまざまな角度から検証すると共に、アジア、世界とのつながりを強化していく活動を実践しています。さらに美術大学としてモノを観る目を養い、描く力を発揮できる育成の場を設けました。本学の学びを通して豊かな心を育み、美術、工芸、デザインのどの分野にあっても芸術として花開くように、そして、その学びを社会に還元することが重要と考えます。建学の精神を心に刻み、美術大学として芸術の力を信じ、社会に貢献できる人材の育成に努めます。

学長 小倉文子

主な再編内容

  • 2023.4

    【芸術学部】:共創デザイン学科を開設。4学科体制に。

  • 2023.4

    【短期大学部】:デザインコースが(グラフィック・メディア・テキスタイル・プロダクト)に再編。

  • 2023.4

    【芸術学部・短期大学部】:教養、共通専門、語学などの教育課程を一新。

女子美の新たな取り組み

メインビジュアル

JOSHIBIの「J」をエレメントとした造形は、自由に未来を描く「美」を象徴として設計しました。美術を志す人の夢や希望を造形に託し、絵画、彫刻、デザイン、工芸、ファッション等の創造性を想起する、抽象表現に徹するグラフィックによって、美術の限り無い豊かさと美しい未来を表現しています。林規章(デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻教授)

タグラインについて

「好き」は、美しい。

女子美に入学して感じたことは、教授も学生同士も私のこれが好き!という気持ちを認めてくれる喜びだった。何かを好きになることも、それを共有できるこの環境も素敵で美しいものだと思った。 芸術学部 デザイン工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻 小野麗葉 *本タグラインは、女子美在学生から応募があった作品のなかから、厳正に検討の上、決定いたしました。

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