美術ってなんだろう。デザインってなんだろう。絵のこと、ものをつくること、好きなもののこと。学生生活のこと。美大にまつわる素朴な疑問に答えます。

美大に向いているのはどんな人?

A 向き不向きより、信じられるかどうか。

とある絵やデザインが、美しいか美しくないか。もっと広げれば、いいのか悪いのか。アートやデザインに携わる人に必要なのは、そうした価値の基準を変える力が自分にはあると信じられる力です。つまりそれは、あなた自身の感性や美意識に自信を持つということ。逆に、自分とは違った価値観に触れた時に、それを許容できる心の広さも同じように必要となります。
世界の価値観を変えるのと同時に、自分の価値観を変えることも躊躇しない、そんな自由で柔軟な、力強く生きる人を女子美は待っています。

美大を出て食べていけるの?

A 活かせる仕事はたくさんあります。

美大は職に就きづらいと誤解されがちですが、実は各美大が公表している就職率は80~95%。近年は、美大生の「0から生み出す力」が注目され、美大生を積極採用する企業が増えてきています。採用実績のある企業は首都圏の各美大に出向き、学内企業説明会を実施。年間延べ約100社の説明会が行われているほどです。
さらに、女子美のキャリア支援センターでは、「単に就職させる」支援でなく、学生一人ひとりと企業へのマッチングを重視して、企業で長く在籍する定着率を大切にしています。

「好き」だけじゃダメですか?

A「好き」こそが一番の力です。

絵を描くことが好き。つくることが好き。誰かに見てもらうのが好き。何かを「好き」と思う気持ちは、美術やデザインを志す上で大切な要素のひとつです。迷いや挫折に差し掛かった時、「好き」という感情が道しるべになることも少なくありません。しかし、「好き」だけでは不十分なのもまた事実。「好き」を土台としながらも、それ以外の強みとして、「知識」や「技術」、「経験」を身につけていける場所が美大だと言えます。

高校の美術と、美大の差は?

A 差はあなた自身に表れます。

美大は「実技」と「一般教養」をバランスよく学べる場所です。創作する力を磨けるだけでなく、アート・デザインの力で問題を解決する力や、価値観の違う他者とコミュニケーションが取れる力も養うことができます。
そうして美大でバランス感覚を育んだ学生は、卒業後の進路選択の幅が広がり、社会に出た後も特定の分野に偏ることなく成長し続けることができます。

美大にいく価値ってなんですか?

A 「出会い」も1つの価値。

美大には、きっとあなたがこれまで経験したことのないような「出会い」が数多く待っています。たとえば、同じ志を持って、刺激と共感を与え合える友達との出会い。日々の授業で繰り広げられる新しい知識や技術との出会い。大学という枠組みを超えるプログラムを通した社会との出会い。さらには、留学生との交流や海外留学といった世界との出会い。美大という場所でしか味わえない時間の中で、様々な出会いがあなたの可能性や人間性を飛躍的に大きくしてくれるはずです。

教わるものなの?才能じゃないの?

A 学べば成長スピードがあがります。

才能とは何でしょうか?技術の高さ?感性や発想力?スタートラインに差はあっても、「学ぶ」ことでそれらがマイナスになることは決してありません。それに誰しも、思い描くイメージそのままを形にするには、多くの経験と知識が必要です。今はまだ行き詰まってしまう場面もあるでしょう。そんな時、専門性の高い先生が側にいれば、どんな問題が潜んでいるのか分析してもらえたり、壁を乗り越えるためのアドバイスを受け取ったりすることができるのです。自主性はもちろん大切ですが、美大では学生の成長をサポートする環境が充分に整っています。

美大の先生ってなにもの?

A 先生であって、先生じゃない。

それぞれの分野を学び、自立した美術・デザインの専門家、だけが先生ではありません。客員教授の中には、宇宙飛行士の山崎直子さんや、女優の桃井かおりさんもいらっしゃいます。なぜ、美大に元宇宙飛行士の先生が?と、疑問に思うかもしれません。実は宇宙飛行士になることと、デザインを生み出すことには「限られた時間の中で決断する」なんていう共通点があるのです。他にも経験豊かな先生方から、クリエイティブな環境で生きていくことへのヒントがきっとつかめるはずです。

遊んでるって思われない?

A どう思われるかより、どう思うか。

思ったままに表現すること、ものづくりを楽しむことに、罪悪感なんていりません。そうして生まれた美術やデザインは、生活のあらゆる場面で活用されていて、社会に大きく貢献しています。何よりあなた自身が、「遊び」で終わらせたくないからこそ、「大学」という道に進もうとしているのだと思います。その決断に、誇りと自信を持ってください。

何をやりたいか決まっていません…

A 迷ったまま来てください。

今やりたいことや、将来やりたいことが決まっていなくても大丈夫。それに、やりたいことがあったとしても、今後変わっていく可能性もあるはずです。だからこそ、あなたが本当に興味があるものを女子美で探してください。洋画専攻だけれど、映像作品をつくっている学生もいます。中には、先生からのアドバイスを受け、自分の表現したかったことを見つけた学生もいます。本学は、学生の「やりたいこと」を広げて、深めることを大事にしています。

忙しくて遊べないんでしょ?

A 学びも遊びも本気です。

学業と、サークルやアルバイトをうまく両立している学生はたくさんいます。「今何をしたいか」という気持ちは、その時だけのもの。興味があることを遠ざけず、豊かな学生生活を送ることを女子美も応援しています。学業以外の活動を通じて、他校の学生と交流を深める機会もあります。ちなみに、女子美キャリア支援センターでは、美術やデザインのスキルを活かせるアルバイト情報も随時発信しています。

高校3年生からでも目指せるの?

A 実技がない試験もあります。

せっかくやりたいことを見つけたのに「まだ技術が全然ないから…」という理由だけで諦めてほしくはありません。女子美には、スキル以上にあなたの熱意を重視するため、実技試験を行わない入試制度(AO入試)もあります。今は技術や経験がなくても何も心配はいりません。女子美で大きな自信と知識を身につけて、目指した未来を実現してください。

つくることが嫌になったらどうしよう…

A ひとやすみ。

「絵を描くの嫌だな」「デザインしてしんどいな」と思っていれば、それは作品にも表れます。それはそれで特別なものになるでしょう。しかし、今後どうすればいいかを解決するのは簡単ではないと思います。ただ、美大に入れば同じ苦労を背負った仲間がいます。一緒に「どうしよう」って悩んでみると、また変わった作品になるかもしれません(もしくは作品ではなくなるかもしれません)。

美大はどうして学費が高いの?

A 自分だけの制作空間があるから。

基本的に一般大学では授業のたびに学生が教室を移動し、自分の席はありません。ですが、美大では学生一人ひとりに自分だけの制作空間があり、そこには仲間だけでなく先生もいて、一般大学よりずっと長時間の指導を受けられるのです。
このような環境や設備にかかるコストが美大の学費には含まれています。数字だけを見れば高く感じるかもしれません。でもその分、他にはない充実した学生生活を女子美はお約束します。
また女子美では、奨学金制度と授業料の全額を減免する特待生制度も設けています。

美術やデザイン以外のことも学べる?

A 多くの知識や教養が身につきます。

美大に限らず、大学では一般教養と呼ばれる教育課程がすべての学生に課せられます。一般教養とは、専門的・職業的教養の基礎となる広い教養のことです。例えば、健康を高めるスポーツ演習や、英語やフランス語などの語学講座はもちろん、哲学や歴史学など、知性と感性を高める科目群もあります。広い視野を身につけることで、自分の専門領域を超えた発想につながるかもしれません。

一人暮らしが正直不安です…

A 一人暮らしと寮の中間をとる。

初めての一人暮らしに不安を感じる方には、学生会館という選択もあります。学生会館とは、企業の運営管理による学生専用の宿舎のこと。食堂やお風呂など共同の設備があるところは寮と似ていますが、基本的に居室は一人部屋です。寮母さんが毎日栄養満点のごはんを手づくりしてくれ、警備態勢も万全なので、安心して一人暮らしを始めることができます。
ちなみに女子美では、学生宿舎をご用意しています。女子美専用のワンルームマンションの相模大野学生宿舎は、バス1本で相模原キャンパスにアクセスが可能です。杉並キャンパスに通う方には、東京女子学生会館をご案内しています。本学が室料の補助を行うため、一般入居する方と比べ室料が安価です。

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