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Q. 美大と専門学校はどう違う?

実技だけでない、学びの幅とバランスがあるのが美大です

「専門技術を学ぶ」という点では美大も専門学校も同じに感じると思います。しかし、大きな違いとして、美大は実技と一般教養をバランスよく学ぶことで応用力やコミュニケーション能力を養い、卒業後の進路選択の幅が広げられる、という点が挙げられます。

女子美の場合

女子美は学科・専攻を横断して学べるカリキュラムを用意。価値観の違う他者とのコミュニケーション能力を学生生活で養成しています。
そのため、卒業生は社会に出た後、特定の分野に偏ることなく成長を続けています。「アート・デザインの力で問題解決する力」、「マイナスをプラスに変える力」は、業界・職種を問わず求められます。さらに、これから生まれる新たな仕事へも挑戦できる能力と言えるでしょう。

Q. 美大の就職率は?

「0を1にする力」に企業が注目しています

現在、各美大が公表している就職率は80~95%、その中で東京五美大(多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、女子美術大学)が公表している就職率は85~90%となっています。
これは、近年美大で養われる創造性、言わば「0を1にする力」に企業が注目しており、美大生を積極採用する企業が増加していることが背景となっています。
一方で作家・漫画家等の道へ向かう学生も一定数いるため、就職率の数値に反映されにくい進路の幅広さも美大の特徴と言えます。

女子美の場合

ここ数年、首都圏美大トップクラスの就職率となっている女子美。
それは、学内に設置しているキャリア支援センターで「単に就職させる」支援でなく、学生一人ひとりと企業へのマッチングを重視し、企業で長く在籍する「定着率」を重視したさまざまなプログラムを実施しているからです。企業に提出するポートフォリオ(作品集)へのアドバイスや課題制作講座など就職活動に直結するものから、低学年向けの講座まで年間を通したキャリア支援プログラムを行っています。
また、女子美では作家・漫画家として活躍する卒業生も多く、先輩たちの事例は仕事選びへの参考になるでしょう。

Q. 美大卒業生が就職する「職種」は?

企業のクリエイティブ職が主です

ひとつ前のご質問でお答えしたとおり、美大出身卒業生の「0を1にする力」は企業からも注目が集まっています。さらに、作品や制作物を人に紹介・説明する際に鍛える「プレゼンテーション力」を活かして企業のクリエイティブ職(デザイナー・企画職)を志望し、就職する卒業生が多くいます。

女子美の場合

女子美はクリエイティブ職に加え、美術教員への就職が約80%の割合となっています。残りの20%は総合職や販売職への就職です。
また、副業・多業が広がりつつある昨今では、仕事で一定の収入を得ながら制作活動(絵画・イラスト等)を行っている卒業生もいます。

Q. 美大卒業生が就職する「業種」は?

クリエイティブ職が多く働いている企業です

広告、ゲーム、Web、自動車、家電、ジュエリー、アパレル、建築業界、教員など、分野は多岐に渡ります。特に近年はアプリゲームやWebコンテンツを手掛ける企業がクリエイティブ職として美大生を多く採用する傾向にあります。

女子美の場合

キャラクター/玩具/ゲーム会社が多いことが女子美の特長です。
また、長く安定して働くことを希望し、メーカーなどの「インハウスデザイナー」として活躍する卒業生が多いことも特長のひとつと言えるでしょう。

Q.学科や専攻ごとに就職する業界・職種に違いはある?

学科・専攻によって傾向はあります

例えばデザイン系学科ではデザイナーになる卒業生が多いというように、学科・専攻・領域別に専門的に学ぶ内容が異なるため、卒業後の就職業界についてもある程度の傾向があります。そのため基本的には学科選びは「なりたい職業」を見据える必要があるでしょう。

女子美の場合

専攻・領域別の就職業界については一定の傾向はありますが、女子美の場合はその偏りが他美大に比べ小さいことが特徴です。
その理由は、「学科専攻を横断して学べる環境」があること。
芸術学部では1学年600名規模で、学科専攻を越えて友人関係になる機会も多く、バランスよく学ぶことができます。大学選びの時点で「なりたい職業」を絞り込みすぎることなく、大学生活を通して視野を広く持ちながら職業選択に臨めることは大きなメリットと言えるでしょう。

Q. ファインアート系(洋画・日本画など)の学科の出身者でも就職できる?

様々な企業に就職しています

一般的に、デザイン系の学科は就職が強く、ファインアート系の学科は就職が弱いという印象があると思います。
しかし近年はファインアート系出身の卒業生でも、様々な企業に就職しています。

女子美の場合

ファインアート系の専攻は、「描く力」に重点を置いたカリキュラムを組んでいます。近年、特にゲーム業界では、世界観を表現する力が重視されており、そのためファインアート系出身のデザイナーが多く在籍しています。
また舞台美術/Web業界や各種メーカー(ジュエリー/玩具/ぬいぐるみ)でも描写力・造形力が求められ、女子美のファインアート系の出身者も多く活躍しています。

Q. 首都圏の美大は就職における強み・メリットがある?

募集が多く、情報収集も容易です

首都圏はアート・デザインの発信地。そのためクリエイティブ職で採用活動を行う企業が集中しており、首都圏の美大生は就職活動時の金銭的・体力的な負担が少なく済みます。
また、首都圏美大は「学内選考会」の実施、「デザイン実習(自動車・家電メーカーのインターンシップ)」の情報も豊富です。

女子美の場合

杉並・相模原の両キャンパスとも首都圏へのアクセスがしやすく、学業と就職活動の両立がしやすい立地です。
求人についても、女子美には毎年多く情報が寄せられており、キャリア支援のウェブサイトでは最新の求人情報を確認できます。
さらに、採用実績がある企業を中心に学内説明会を多く実施しています。女子美では、説明だけではなく「OG訪問の一貫」という位置づけで卒業生が後輩学生にポートフォリオや就職活動全般について個別でアドバイスをもらえる時間を設定しています。

Q. 美大の学費はどれくらい?

設備・指導の違いから、一般大学よりも高い傾向にあります

美大の学費は4年間で総額およそ600~800万円と一般大学よりは高い金額となっています。
これは美大が学生一人ひとりに制作空間を確保し、施設・工房も充実していること、また教員が学生の個性を尊重しながら個別指導を行う授業が主流であるためです。
奨学金を受ける場合は、日本学生支援機構奨学金制度が一般的に利用されているようです。

女子美の場合

女子美も他の美大とほぼ同額です。ただし、大学芸術学部で1学年600名規模と首都圏美大の中では規模が小さい大学のため、学生一人ひとりに対して教員のきめ細やかな指導を行い、個性を大切に制作をしていただける環境が整っています。
奨学金については、学外の奨学金制度である日本学生支援機構奨学金制度の利用はもちろん、女子美独自の奨学金制度を設けています。特に、「給付型」の奨学金の制度が充実しています。

Q. 学費がネック。美大進学は厳しい?

奨学金制度を利用している学生もいます

学費の項目でもお答えしたとおり、日本学生支援機構奨学金制度を利用している学生が多くいるようです。

女子美の場合

女子美の短期大学部(2年制)は、2年間の学費が約350万円。「大学で美術を学びたい」という意志があれば、短期大学部で濃い時間を過ごすという選択もあります。またその先には、より実技を中心にスキルアップを目指す専攻科(1年制)に進む選択肢も用意されています。
また、大学芸術学部の「特待生制度」や短期大学部の「特待生入試」により、入学試験の成績で学費が免除になる制度もあります。

Q. 学費以外にどんな費用がかかる?

材料費やコンピュータ購入費が必要です

美大では授業を受けるにあたり、学費以外にも材料費やパソコン(ソフトウェア含む)購入の費用がかかります。

女子美の場合

パソコンを使った制作については、アドビシステムズ株式会社と女子美の契約により、学生が無償で最新版のAdobeアプリケーションがダウンロード可能(学生個人のパソコン1台に限る)。
また女子美には「顔料創造ファクトリー」という施設があり、自分で絵の具を作れます。市販で購入するよりも安価で、絵の具を使用できます。

Q. アルバイトや一人暮らしなど、学生生活で美大のメリットはある?

専門性を活かしたアルバイトがあります

美大では制作課題が多く、アルバイトに充てる時間が十分でないイメージがあると思います。ですが、美大ならではの特性を活かせるアルバイトを探すことは可能です。
学生課などには、似顔絵描き、デザイン事務所など美大の専門性を活かせたり、課題などの事情に理解があって時間の融通が効いたりするアルバイトの募集が来ています。

女子美の場合

美大ならではのアルバイト情報は女子美のキャリア支援センターにも届きます。学外だけでなく学内の美術館の受付業務や入学試験の補助なども募集しています。
また短期大学部では、遠方からの入学者サポート制度「ひとり暮らし応援System」があります。これは、本学の学生会館の居室を確保し、さらに初年度1年間の室料が無料となる制度です。入学時にかかる諸費用をなるべく抑えたいときに検討いただけます。

※別途資格制限があります。詳細は下記ページをご確認ください。

Q. 美大でも産学連携ってやっている?

実践的な学びの場として実施されています

産学連携は、学生生活の中で企業や自治体とコラボレーションしながら、実践的に学べるものとして、各美術大学でも数多く実施されています。
大学のプログラムとして社会との連携をはかる場は、学生の将来を見据えられるよい機会にもなります。どんな取り組みを行っているかは、大学選びの重要なポイントになるのではないでしょうか。

女子美の場合

女子美も企業との産学連携、地方自治体との官学連携を数多く行っています。
特に、「女子学生100%の学校環境から生まれる、女性ならではの発想力・視点」は大きな特長として企業に高く評価されており、実際の商品化につながっています。

Q. 美大って何か資格は取れるの?

単位習得などの条件で学芸員、美術教師の資格取得が一般的です

美大では一般的に、一定の履修条件を満たすことで学芸員(博物館・美術館)の資格が、また教職課程の単位を取ることで美術、工芸の教員免許状が取得できます。
また学科・専攻によっては建築士の受験資格を取得できるところもあります。各美大の情報を確認してみてください。

女子美の場合

大学芸術学部、短期大学部とも、各学科・専攻ごとに必要単位を修得後、美術・工芸(※)の教員免許状を取得できます。
学芸員資格についても、大学芸術学部の所定の単位を修得して習得可能です。
加えて、大学芸術学部 デザイン・工芸学科環境デザイン専攻では卒業後に建築士(一級建築士、二級・木造建築士)、インテリアプランナー、商業施設士の受験資格が得られます。

※工芸の教員免許状は大学芸術学部のデザイン・工芸学科のみ取得可能です。