大学院美術研究科長からのメッセージ
新しい創造と研究をもって未来をつくる。
本学の大学院美術研究科は、1994年の修士課程設置に始まり、 2年後には博士後期課程が開設されました。そして、現在では博士前期課程の3専攻(美術・デザイン・芸術文化)15研究領域と、博士後期課程の1専攻(美術)3研究領域からなっています。
大学での4年間を通じて、「創造」に関する学びを積み上げた後大学院で行われる「研究」とは、そもそもどのような活動なのでしょうか。「研究」という言葉を辞書で引くと、大抵は「ものごとの真実を明らかにしていくこと」と記されています。
大学院では、自分にとって、そして社会にとって美術における真実とはなんだろうか、と問い続け、その答えの根拠となる知識、教養をさらに深めていく時間を過ごすことになるかと思います。COVID-19ウィルスの大流行、ロシアによるウクライナ侵攻など、現在の社会情勢は国内外問わず激動しています。また、情報化、高速通信ネットワーク、そしてAI技術革新が急速に進み、芸術の意味も問い直されようとしています。そのようななかで専門的な技と知をさらに高めながら、新たな創造を通じて自己を確立し、社会を変えようとする人の支援をするのが本学の大学院教育の使命と考えます。
大学院美術研究科長 奥山亜喜子
博士前期課程
芸術の新しい動向に対応できる作家、研究者などを育てます。ここでは、新たな芸術研究の開拓、新たな視点からの制作研究を行います。
博士後期課程 美術専攻
制作と理論のふたつを高いレベルで融合することで、次世代の制作者、教育者、社会において指導的な役割を果たす人材、造形理論研究者を養成します。