在学生・卒業生への奨励制度

本学では、在学生・卒業生の制作・研究活動を支援する制度を設けています。なかでも、卒業生を対象とした女子美パリ賞・ミラノ賞・ベルリン賞では、受賞者はそれぞれ現地に派遣されます。


100周年記念大村文子基金

女子美術大学創立 100 周年を記念し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智名誉理事長夫妻からの寄付をもとに、文子夫人の名前を冠して創設した基金です。 卒業生・在校生の制作・研究など芸術活動の奨励、アーティストおよび研究者の育成を主な目的とした褒賞事業をおこなっています。
 

女子美栄誉賞

2024年度受賞者

第12回
【受賞者】新井 明子
1957年 芸術学部 図案科 卒業

企業のテキスタイルデザイナーを経て、アコスファブリックハウスを設立し、服地の企画デザインに自由な表現と発想を活かしてご活躍 されました。日本各地のテキスタイルデザインコンテストの審査員を務め、教育者としても大学院で教鞭をとられるなど、人材の育成にも貢献されました。1985年にJDA(Joshibi Designers’ Association)の初代会長を務め、2010年には同窓会東京支部長を務められました。現在も地域の方のために塗り絵の下絵デザインを描くなど、多くの人々の心を和ませています。長年にわたり女子美生、卒業生たちの目標になられていた方で、女子美を代表するデザイナーです。

女子美パリ賞

大学院(含在学生)・大学・短大卒業生を対象として、国際的なアーティスト・デザイナー・研究者の育成を目的とした賞で、 毎年受賞者を1年間パリにある「国際芸術都市」に研究員として派遣します。
芸術都市はフランス政府およびパリ市の援助により設立された施設で、世界約 40 カ国から多分野にわたるアーティスト、 研究者が 300 名近く滞在し、交流を持ちながら活動しています。

2025年度 第26回受賞者(2025年4月―2026年3月派遣)

「Untitled」 / 朝倉 優佳

作品タイトル:Untitled
2011年 芸術学部 絵画学科 洋画専攻卒業
2014年 大学院美術研究科 美術専攻 修士課程 洋画研究領域修了
2018年 大学院美術研究科 美術専攻 博士後期課程 美術研究領域修了
制作年:2024年
材料/技法:キャンバス/油彩

女子美ミラノ賞

大学院(含在学生)・大学・短大卒業生を対象として、国際的な芸術文化を吸収し、広い視野を持って世界的な総合芸術の分野で活躍できる人材育成を目指した賞で、女子美術大学とミラノのブレラ国立美術学院との学術交流協定に基づき、6ヶ月間ブレラ国立美術学院へ研究員、留学生として派遣します。

2025年度 第19回受賞者(2025年9月-2026年3月派遣)

「Water」 / 安次嶺 維理亜

2006年 短期大学部 造形学科卒業
2007年 短期大学部 専攻科修了
作品タイトル:Water
制作年   :2017年~
材料/技法   :樹脂/ステンレス

女子美ベルリン賞

大学院(含在学生)・大学・短大卒業生を対象として、ベルリンのアトリエに3ヶ月間研究員として派遣します。
創作・研究活動に専念し、世界中から集まる文化の息吹に触れ、ひらかれた感性で新しい芸術を追求することが期待されます。

2020年度 第3回受賞者(2024年7月-9月派遣)

「ペーパー・シャツ・ショウ」 / 加賀田恭子

1993年3月 短期大学 造形科 グラフィックデザイン教室 卒業
1994年3月 短期大学 専攻科 造形専攻 宣伝計画 修了
作品タイトル:ペーパー・シャツ・ショウ
制作年:2006年
材料/技法:紙、ライト(カッタースポットライト、LEDライト)

女子美 制作・研究奨励賞

大学院(含在学生)・大学・短大卒業生の優れた業績を称え、今後の制作・研究活動の奨励を目的とした賞です。

2024年度 第24回受賞者

「CHANGE」 / 有村 佳奈

2008年 芸術学部 デザイン学科 VCDコース卒業
作品タイトル:CHANGE
制作年:2024年
材料/技法:キャンバス/アクリル絵の具

「夢と現の狭間」 / 王 潔茹

大学院美術研究科 美術専攻 博士前期課程 洋画研究領域2年次在籍
作品タイトル:夢と現の狭間
制作年:2024年
材質/技法:キャンバス/油絵具

「Meme 01」 / 中村 花絵

2013年 芸術学部 絵画学科 洋画専攻 卒業
2015年 大学院美術研究科 美術専攻 修士課程 版画研究領域 修了
作品タイトル:Meme 01
制作年:2023年
材質/技法:デジタルプリント

女子美美術奨励賞

2024年度 第23回受賞者

「足跡」 / 王 悦(中国)

美術研究科 美術専攻 博士前期課程 工芸研究領域1年次在籍
作品タイトル:足跡
制作年:2024年
材質/技法:陶/手びねり

「Landill」 / 王 愉帆(中国)

美術研究科 デザイン専攻 博士前期課程 ヴィジュアルデザイン研究領域1年次在籍
作品タイトル:Landill
制作年:2023年
材質/技法:デジタル出力、紙粘土、他

「クロネコ」 / 明 月(中国)

造形学科 美術コース2年次在籍
作品タイトル:クロネコ
制作年:2024年
材質/技法:雲肌麻紙、水干絵具、岩絵具 

大村特別賞

2024年度第26回受賞者

小柗 千紗
女子美術大学付属高等学校 3年 在籍
第48回「全国高等学校総合文化祭 ぎふ総文2024」書道の部 奨励賞 受賞

寒河江 美晴
女子美術大学付属高等学校 3年 在籍
(公社)自動車技術会 第12回「モビリティデザインコンテスト」ダヴィンチ賞 受賞

藤木 真優
女子美術大学付属高等学校 3年 在籍
(公社)自動車技術会 第12回「モビリティデザインコンテスト」審査員特別賞 受賞

韮崎大村美術館賞

2017年度 第4回受賞者

「葡萄」 / 福留 美奈

2015年3月 芸術学部 美術学科立体アート専攻 卒業
2017年3月 大学院 美術研究科 博士前期課程
美術専攻 立体芸術研究領域 修了
作品タイトル:「葡萄」
材質技法:石膏

皆様へ ~100周年記念大村文子基金褒賞事業の担当 学生支援センターより~

2019年6月、女子美とパリ「国際芸術都市」との交流20年を記念して開催する展覧会「FUTURE MYTHOLOGY DIARIES―女子美術大学 × Cité Internationale des Arts20周年記念展―」の開催に合わせ、所管部署(学生支援センター)職員2名が100周年記念大村文子基金褒賞事業各賞の派遣先、パリの「国際芸術都市」、ミラノの「ブレラ国立美術学院」、ベルリンの「クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン」を視察してきました。

奨励賞制度

女子美では、学生の積極的な創作と研究活動を支援するさまざまな賞を設けています。

ノーベル賞受賞記念大村智賞(大学院)

長きにわたり本学理事長を務められた大村智名誉理事長のノーベル賞受賞を記念し、優秀な人材育成に資することを目的として、その名を冠した賞が平成28年に新設され、本学大学院博士課程に在籍し、博士の学位を授与された学生に授与されます。
[副賞]記念品

女子美奨励賞(大・短)

大学 2・3 年次および短大 2 年次に在学する成績優秀な学生に授与されます。
[副賞]記念品

卒業制作賞・卒業研究賞(大・短)

卒業制作および卒業研究が特に優秀な学生に授与されます。
[副賞]記念品

優秀作品賞・優秀研究賞(大・短)

卒業制作および卒業研究が優秀な学生に授与されます。

女子美術大学美術館奨励賞(院・大・短)

修了制作および卒業制作が優秀な学生に授与され、その作品の画像データが美術館に収蔵されます。
[副賞]記念品

女子美術大学美術館賞(院・大・短)

女子美術大学美術館賞受賞者の中から選ばれた作品が美術館に収蔵されます。
[副賞]制作・研究奨励金 10 万円

加藤成之記念賞(院・大・短)

故 加藤成之理事長・学長の業績を記念した賞。
大学院の修了時または大学・短大の卒業又は修了時に総代となった学生に授与されます。
[副賞]記念品

福沢一郎賞(院)

本学名誉教授の故 福沢一郎画伯の業績を記念した賞。
大学院美術研究科の洋画および版画研究領域を対象とし、在学中の作品が優秀な学生で博士前期課程修了時に院生に授与されます。
[副賞]制作・研究奨励金

大久保婦久子賞(院)

本学卒業生で文化勲章受章者の故 大久保婦久子氏の業績を記念した賞。
大学院美術研究科博士前期課程に在学し、在学中の作品及び修了時の作品が優秀な学生に対し博士前期課程修了時に授与されます。
[副賞]制作・研究奨励金 3 万円

連携協定に基づく賞

・学校法人順天堂「佐藤志津・小川秀興賞」 
学校法人順天堂との連携・協力に関する基本協定に基づく賞。
当該学年度卒業生の卒業制作が優秀な学生に授与されます。
[副賞]賞状及び副賞10万円

・東京理科大学「学長賞」「坊ちゃん賞」「マドンナ賞」
東京理科大学との連携・協力に関する基本協定に基づく賞。
芸術学部洋画専攻および日本画専攻の卒業制作が優秀な学生に授与されます。
[副賞]賞状及び副賞最高5万円

課外活動奨励制度

課外活動奨励金

本学在学生(正規生)が自らの学科・専攻・分野に関連して行う活動(学外でのグループ展、パフォーマンス、ファッションショー、アートプロジェクト等)に対し、費用の一部を上限10万円(1年に1人2団体まで)の範囲で支援します。

公募・コンペ・コンクール奨励金

応募にかかる出品料(参加費)、運搬費について上限3万5千円(1年に1人2回まで)の範囲で支援します。


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