学校感染症について
学校保健安全法には学校感染症が決められており、感染症ごとに出席停止期間の基準が定められています。
下記は飛沫感染する感染症で学校で集団発生しやすいのが特徴です。
- インフルエンザ
- 百日咳
- 麻疹(はしか)
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 風疹(三日はしか)
- 水痘(水疱瘡)
- 咽頭結膜熱
- 結核
- 髄膜炎菌性髄膜炎
登校許可書について
治癒して登校する場合には、登校許可書を担当医に記入いただき、医務室へ提出してください。
登校許可書(所定書式)は医務室・学生支援センターでお渡しします。
また、本学ホームページから登校許可書をダウンロードできます。
受診先の文書書式でもかまいません(感染の可能性のない事を明示した文書)。
不明な点は、下記の保健センター医務室または学生支援センターに問い合わせてください。
麻疹(はしか)について
麻疹(はしか)は、学校保健安全法において予防すべき感染症(第2種)に指定されており、また感染症法施行規定も改定され、国をあげて麻疹(はしか)排除の目標に向けて動いている感染症です。
平成19年は10代、20代に麻疹(はしか)が流行し、多数の大学が休校処置を行うなど社会的混乱がありました。本学では休校に到らなかったものの、麻疹(はしか)に罹った学生はいました。
麻疹(はしか)は、非常に感染力が強く飛沫・空気・接触感染のため一気に感染拡大の恐れがあります。免疫を持たない人が感染するとその90%以上が発症し、脳炎や肺炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。インフルエンザのように特効薬は無く対症療法が中心になりますので、予防接種が重要です。
予防 / 疑いがある場合
- 麻疹(はしか)に罹ったことがない人、麻疹(はしか)の予防接種を受けていない人、麻疹(はしか)の予防接種を幼少時に1回受けた10年以上経過していて、麻疹(はしか)に罹ったことがない人で、発熱(37.5℃以上)や風邪症状が出たら自己判断をせずに医療機関に受診をしてください。受診の際は麻疹(はしか)の経験がないことを伝えてください。
- 抗体検査、予防接種が希望であれば事前に医療機関に接種が可能か確認してください。
- 麻疹(はしか)が疑われる場合や麻疹(はしか)と診断されたら集団感染の拡大防止のため、大学へ出向くことなく自宅で安静にして電話でご連絡ください。登校にあたっては医療機関で登校許可書を発行してもらい、医務室に提出してください(登校許可書の用紙は医務室にありますが、ウェブサイトからダウンロードも可能です)。
麻疹(はしか)とは
麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性疾患
感染経路:飛沫・空気・接触感染(非常に感染力が強い)
潜伏期:10~12日
症状:
前駆期 発熱、せき、鼻水、目やに、熱が一度下降し頬粘膜にコプリック斑が出る
発疹期 高熱が一度下がり再び高熱、特有の発疹が耳後、首、顔、体幹の順に拡がる
回復期 解熱し、発疹は融合し、色素沈着(しみ)を残して治っていく
肺炎、脳炎の合併や感染後十数年で亜急性硬化性全脳炎を発症する場合がある
治療:特別な治療法はない
予防:ワクチンの予防接種が有効(免疫ができるのに1ヵ月ほどかかる)
- 麻疹(はしか)にかかったことがなく、追加の予防接種を受けていない人は流行時に感染の可能性がありますので、予防接種をお勧めします。
インフルエンザについて
インフルエンザは学校感染症です。
インフルエンザにかかったかもしれないと思ったら、医療機関で医師の診断を受けてください。
インフルエンザと確定であれば、登校せずに医務室に連絡をお願いします。