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女子美のアートプロデュース表現領域は、株式会社ムラヤマが設立した感動創造研究所(東京都)の発案で、金沢工業大学の感動デザイン工学研究所(石川県)と三者共同研究を行っています。研究テーマは『芸術を触媒とした感動に関する記憶の研究』で、日頃からアートを学び芸術に触れる機会の多い女子美生を被験者とし「良い記憶と結びつく感動が再来動機や芸術祭などの評価要素ともなりえる」という仮説を2年間で調査・分析・検証するものです。本プロジェクトへの参加は、社会とアートの繋ぎ手となるプロデューサー、キュレーター、アートディレクターを目指す女子美生たちが主催者とユーザー(体験者)双方の視点・立場で関わることで、実践的な学びを得るだけでなくフィールドワークの場として活用できる点でも期待されています。昨年11月下旬には同領域2年生を中心とした女子美生たちが愛媛県松山市の道後温泉で開催された「道後オンセナート2018」に参加し、道後各所のアートエリアやプロジェクト会場を歩きながら心拍や副交感神経の動きが調査されました。その様子は 朝日新聞DIGITAL でも紹介され、記事内では実験の様子を記録した動画も公開されています。今後は、調査結果や鑑賞直後と一定期間経過後に実施したアンケートから「感動」と「記憶」の関係を分析し、仮説への検証が進められるとのこと。芸術学、脳生理学、心理学などさまざまな面から感動創造のプロセスに迫る本プロジェクトは2019年度も継続されます。どうぞご期待ください。

指導教員:アート・デザイン表現学科 アートプロデュース表現領域 教授 日沼禎子

【芸術を触媒とした感動に関する記憶の研究】
共同企業/大学
■株式会社ムラヤマ 感動創造研究所
■女子美術大学 アートプロデュース表現領域
■金沢工業大学 感動デザイン工学研究所