平面にとどまらず、さまざまな表現の可能性を模索できる

西内 芙優希さん
洋画専攻 4年(取材当時)
高知県立幡多農業高等学校(高知県)出身
- 洋画専攻を選んだ理由は?
高校1年生の時、姉の友人の油絵作品を見せてもらったのがきっかけです。すごくかっこよかった。イラストを描くのは元々好きでしたが、油絵はまったくやったことがありませんでした。それから美大進学を意識し始めたのですが、高校には美術の授業がなく、地元に美術の予備校もなかったので、隣町の高校の美術の先生に直接習いに行きました。
- 洋画専攻の魅力は?
平面絵画にとどまらず、立体からデジタルアニメーションまでさまざまな表現の可能性を模索できることです。私自身も、授業を通じて立体に触れたことで、2年次後期頃から平面と立体を組み合わせた作品を制作しています。平面上に描かれたものを立体として認識できる、という視覚認知の領域に興味があり、卒業制作のテーマにもしています。
- 洋画専攻の雰囲気は?
正直、入学前はキラキラした憧れのJDみたいなイメージでしたが(笑)、実際には地道に努力する人が多く、泥臭くがんばっています。競争意識や殺伐とした雰囲気がなく、誰の作品に対しても忖度なく感想を言い合える。学生も先生も優しさに溢れています。また、講評などで他の人の作品やものの見方に触れるうち、少しずつ、私の内面も変わってきました。どんなものにも自分に見えていない部分があることを意識して、さまざまな可能性と解釈の余地を残したうえで自分がどう思うのかを考えることが増えました。物事に対して一義的な見方をすることがなくなったのは、自分にとって大きな成長だと感じています。