広い視野と多角的な視点を育み、無限大に広がる道をともに切り拓いていきましょう

美術学科 国際芸術文化専攻 教員
右 :粟田 大輔 准教授[芸術表象領域]
中央:田中 理恵子 准教授[芸術人類学領域]
左 :齊藤 全人 准教授[日本美術史領域]
- 文中敬称略
- 専攻ではどんなことが学べますか?
田中
さまざまなアート・表現・文化。グローバルに世界を見渡し、広い視野でアートを捉え、たとえば日常のちょっとしたクリエイティビティにまで裾野を広げていくことで、物事を多角的に見る目を養っていきます。
- 美大で芸術理論を学ぶ、芸術文化専攻の醍醐味とは?
粟田
表現する学生と一緒の場所で過ごせることは、やはり大きな魅力だと思います。
田中
同意です。国際芸術文化専攻は卒業制作ではなく、卒業論文を書いて卒業しますが、これも表現の一つです。いわば論文を一つの作品のように捉えて、私たちは言葉を使って表現する表現者たちだというスタンスが専攻の中にありますね。
齊藤
実技系の他専攻が専門性にどんどん特化していくのに対して、芸術文化専攻には美術史、芸術表象、芸術と法、芸術人類学などさまざまなゼミがあり、4年間を通してものすごく多角的な視点が自動的に身についてしまうところはすごく魅力だと思いますね。アートには答えなんてありませんから、何がヒントになるかわからない。広い視野と多角的な視点を持てることは、芸術文化専攻ならではですね。
田中
他にも、1年次から授業であちこちに出かける機会があり、体験型の学びが重視されていることも魅力ですよね。
粟田
身近な場所だけでなく、アジア研修やヨーロッパ研修、そして日本文化の源流を知るための古美術研究旅行など、充実した研修制度がある点は専攻の強みですし、ここに興味を抱いて入学してくる学生も多いですね。
齊藤
大学説明会等の場でも、外国語は苦手だけど海外に興味があるなど、アートを軸に世界に目を向けたいという子たちの熱量を感じています。
- 卒業後はどんな進路を描けますか?
田中
進路は十人十色ですね。ここでの学びは、正直なところ何にでも役立てられます。学んでいくなかで「どこに行っても大丈夫」という自信がつきますし、選択肢は無限大です。むしろ決められなくなって困る……という場合は、教員や友人たちと一緒に考えましょう(笑)。
粟田
最終的には道は自分で作っていくというところがありますね。まさに世界を開拓していくような。そのための下準備として、多分野・多視点を身につけていく。専攻で用意しているさまざまなプログラムは、十人十色の多面的な将来にも結びついています。
- 受験生に伝えたいことは?
齊藤
あくまで印象論ですが、女性だけの美術大学という女子美の特性は、他の美大に比べて殺伐としていない、柔和な雰囲気に現れているように思います。もしオープンキャンパスなどでそうした雰囲気に魅力を感じたならば、きっと入学後に充実した学生生活を送れるはずです。
田中
アートと自然に囲まれた豊かな空間で、さまざまな物事とじっくり向き合うことができるかけがえのない時間がここにはあります。4年間を自らの意思を持って有意義なものに作り上げていってほしいと思います。
粟田
現代アートの実践や表象文化に対する批評的な思考に興味があるなら、ぜひ私のゼミに(笑)! 女子美でお会いできる日を待っています!