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青森県八戸市では毎年7月31日から8月4日までの5日間、ユネスコ世界無形文化遺産でもある「八戸三社大祭」が開催されています。このたび、この「八戸三社大祭」の発祥である法霊山龗(おがみ)神社で行われている祭礼「八戸三社大祭」に使われる山車の人形衣裳の修復を本学染織文化資源研究所が行っています。12月19日、この人形衣裳の修復状況の進捗を確認されるため、文化庁主任文化財調査官の前田俊一郎博士、青森県教育庁文化財保護課文化財グループの佐々木太郎主事、八戸市教育委員会の柏井容子氏、そして、法霊山龗(おがみ)神社権禰宜の坂本博史氏が本学へ来校されました。大﨑綾子教授ら今回の修復に携わっている研究所のスタッフにより、修復途中の衣裳を実際にご覧いただきながら進捗状況をお伝えしました。修復を終えた布地からは鮮やかな色彩が蘇り、また欠損部分などにおいては制作当時と同じ技法で部分的に複製を施すなど、過去の資料を基に制作当時の状態へと修復が進められています。今回修復された人形衣裳は2024年夏に開催される来年の「八戸三社大祭」にてお披露目される予定です。