2023年9月7日(木)、日本とアルゼンチンの外交樹立125周年を記念したワインラベルのデザインコンテストが駐日アルゼンチン共和国大使館にて行われました。
世界中からワインを輸入し販売する株式会社トゥエンティーワンコミュニティと本学の共同のもと、社会貢献活動の一環として若い才能の発掘と支援を目的としたプロジェクトが開始され、その第一弾として今回のコンテストが開催されました。
急速なグローバル化やデジタルコミュニケーションの発達、また社会様式や価値観の多様化から、旧来の様々な“差・違い”を区切る概念が変化している昨今を鑑みて選定されたテーマ“No Border”のもと、本学在学生・卒業生44名75作品の応募があり、最終選考には5名(関根萌葵さん、本多愛奈さん、鵜原百花さん、木下夏澄さん、東谷にこさん)の作品が会場に集まりました。

エドゥアルド・テンポーネ大使の乾杯でレセプションが始まり、株式会社トゥエンティーワンコミュニティ代表取締役守川敏氏、アルゼンチンワイン CLAROSCURO Bodega de Arteオーナーのパウラ・カスティージョ氏、本学の松本博子副学長がスピーチを行いました。今回のラベルデザインコンテストは、世界各国で愛されるワイン漫画「神の雫」原作者の樹林伸氏ならびに樹林ゆう子氏、社会派漫画を代表する「島耕作」シリーズの作者であり、ワイン愛好家でもある弘兼憲史氏の3名の先生方が選考されました。
最終選考に残った5名は、審査委員の先生方およびメディア取材の方々など多くの来場者の前で自身の作品を1分でプレゼンテーション。5名とも簡潔且つ熱意のある説明で、会場内を魅了しました。

5名のプレゼンテーションを受け、審査員の先生方の厳選な審査の結果、鵜原百花さんがデザインした「大地」が最優秀賞に選出されました。先生方は「どの作品も素晴らしく決めるのはとても難しかった…」として「見た目の素晴らしさはもちろんのこと、ラベルからボトルの中のワインの魅力が伝わるデザインに惹かれた」「その時々に偶然生まれてくるものこそがワインであり、それを感じることができるデザインであった」とのコメントをいただきました。選出された鵜原さんは「この度はこの様な素晴らしい賞を頂けて大変嬉しく思います。ありがとうございました。」と喜びを語りました。


「ワインと芸術はとても似ている。作家が色や形を考えることは、植物や味のコントラストを考えることに等しい。今後、ワインと芸術が、そして日本とアルゼンチンの関係がより一層強化されることに期待します」とパウラ・カスティージョ氏のまとめにより、式は盛大な拍手とともに閉会しました。
今回最優秀賞に選ばれた鵜原さんがデザインしたラベルのアルゼンチンワインは、今年の冬に日本とアルゼンチン両国にて数量限定で販売される予定です。どうぞご期待ください。

■最優秀賞
鵜原百花さん『大地』(芸術学部 アート・デザイン表現学科 メディア表現領域1年)
■優秀賞
関根萌葵さん『交わる』
(芸術学部 デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻4年)
本多愛奈さん『旅する香り』(芸術学部 美術学科 美術教育専攻3年)
■審査員特別賞
東谷にこさん『受ける、思考する、進む』
(芸術学部 アート・デザイン表現学科 アートプロデュース表現領域1年)
木下夏澄さん『No Border』(短期大学部 造形学科 デザインコース1年)