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芸術選奨文科大臣賞は芸術11分野において、優れた業績をあげた者、またはその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、賞をおくることによって芸術活動の奨励と振興に資することを目的としています。

岡塚章子さんは美術館学芸員として30年余の堅実な調査を通じ、著作「帝国の写真師 小川 一眞」にて、写真師として日本初の帝室技芸員となった小川一眞の生涯と事績の全容を明らかにしたことが評価されました。撮影者としてだけではなく、印刷技術の革新、写真乾板の国産化を試みるなど、日本の写真文化の発展に影響を与えた小川一眞についての膨大な資料は、写真史における重要な基礎文献となることも今回の受賞に至りました。