2026年2月に開院した公立東濃中部医療センター(岐阜県土岐市)において、本学アート・デザイン表現学科 スペース表現領域とヒーリング表現領域の学生による「ヒーリング・アートプロジェクト」を実施しました。
本プロジェクトは、土岐市立総合病院と東濃厚生病院の統合により新たに誕生した公立東濃中部医療センターのためのヒーリング・アートを制作する、2領域合同の取り組みです。ヒーリング表現領域「ヒーリング表現Ⅰ」とスペース表現領域「ヒューマンスペース演習」の履修学生44名が、教員7名とテクニカルアドバイザー1名の指導のもと、2025年11月から2026年1月にかけて制作に取り組みました。
公立東濃中部医療センターが医療を担う土岐市・瑞浪市の文化や歴史、自然などの地域性を大切にしながら、地域の方々に親しまれるヒーリング・アートを目指しました。制作に先立ち、学生たちは開院前の病院を訪問。作品を設置する場所の広さや素材、色、光の入り方、見る角度などを実際に確認するとともに、土岐市・瑞浪市の歴史や風土にも触れ、作品制作の着想を得ました。
また、土岐市役所で地域の方々とのワークショップを実施。「病院にはどのようなアートがあったらよいか」を対話を通して考えるとともに、子どもたちや地域の方々にも作品制作の一部に参加していただきました。
学生たちは「風土と対話する心地よい空間」を共通テーマに4つのグループに分かれ、それぞれ異なる技法や素材を用いて制作。地域の自然や地層、川、山、焼き物などから着想を得た作品や、地域の方々が制作に参加した作品、さまざまな形や用途に変化するモニュメントなど、計7作品を完成させ、院内各所に設置しました。
- 撮影:Studio 433 写真研究所 髙⽥浩平
異なる領域の学生同士の協働や地域の方々との交流、そして作品が実際に設置されるまでのプロセスを通して、学生たちにとっても、アートとデザインが社会の中で果たす役割を実践的に学ぶ機会となりました。
本プロジェクトの制作過程や学生・教員へのインタビュー、完成した作品の様子を、動画でご覧いただけます。
女子美術大学では、1992年から病院や福祉施設などにアートやデザインを取り入れる「ヒーリング・アート」に取り組んでいます。
患者さんや施設利用児・者のみなさん、そのご家族、医療・福祉スタッフのみなさんなどが、その場をより良く経験することを目指す活動です。













