2025年3月29日(土)、本学相模原キャンパスにて小中学生を対象にした「桜のスケッチ大会 ‐女子美でみつけた桜色の時間‐」を開催しました。2025年、本学は創立125周年を迎えます。より多くの方に本学の特長や取り組みを知っていただくとともに、美術の裾野を広げていくことを目的に、本イベントを開催する運びとなりました。本学相模原キャンパス内の女子美アートミュージアム(JAM)は、毎年10月に開催されている造形「さがみ風っ子展」の南区会場として使用されています。今回、造形「さがみ風っ子展」南区会場参加校の小学生と相模原市内の中学校美術部生徒を対象に参加者を募集し、小学生60名・中学生25名が参加しました。
本学相模原キャンパスのグラウンドは、桜の木で囲まれており、毎年桜の時期は圧巻の光景となります。桜の空間に包まれながら、そこで生まれる時間を絵に描いてもらうことを予定していましたが、あいにくの雨模様となったため、事前に本学グラウンドに咲いていた桜の枝を教室内に配置する形で実施しました。
「女子美でみつけた桜色の時間」をテーマとし、はじめに本学の教授陣より、一般的にイメージする桜色と本物の桜の花の色には違いがあること、それを理解したうえで、制作する際には自分が感じる「桜色」を表現することや、芸術作品を作る際の「時間」の考え方や表現の仕方などについて説明を行いその後に、各教室に分かれて学生ボランティア37名を含めた本学スタッフからのレクチャーを受けながら、「桜色の時間」をテーマに思い思いの作品を仕上げていきました。また、各自で持参した描画道具以外にも、本学ドローイングセンターで展開している画材研究を踏まえ、様々な画材を用意し、実際に触れて試しながら制作することで表現の幅が広がり、描くことをさらに楽しんでいる姿を見ることができました。
終了後の全体講評では、それぞれの作品を本人からのコメントをもらいながら指導した教授陣や学生が講評を行い、参加者から「アドバイスを受けて、描き方を工夫できた」「楽しかった」と感想をいただきました。指導にあたった学生にとっても、アドバイスの仕方や生徒との向き合い方で、課題に直面したり良い結果につながったりと多くの経験を得ることのできた貴重な機会になりました。
今回、参加者が描いた作品は全て女子美アートミュージアム(JAM)にて展示します。どなたでもご覧いただけますので、ぜひ足をお運びください。
2025年4月12日(土)-4月28日(月)※日曜・祝日休館
10:00-17:00(入館は16:30まで)/入館無料
【同時開催】女子美の先達たちと女子美染織コレクション展 「春の装い」
2025年3月25日(火)-4月28日(月) ※日曜・祝日休館
10:00-17:00(入館は16:30まで)/入館無料