本学ではアートの力を活かした地域への貢献を目的として、地域の祭事やイベントなどに学生の派遣を行っており、その活動の中心となっているのが「似顔絵描き」と「ワークショップ」という2つの活動です。
本学では今年度より、この2つの活動に対して活躍が顕著であり、地域貢献に功績があったと認められる学生を優れた作家、人物として認定することとしており、今回、芸術学部美術学科洋画専攻4年生の樺澤滴さんを地域連携推進室認定の「似顔絵アーティスト」として認定、表彰することとしました。

「似顔絵描き」は、似顔絵を描く技術は勿論、はじめてお会いする、お子様からご年配の方まで幅広い年齢のお客様からよい表情を引き出すための対話する力、コミュニケーション能力が求められます。また、1度のイベントで多くの方の似顔絵を描くため、速く正確に描く技術に加え、集中力も必要です。大変な作業ではありますが、本学学生の描く似顔絵は評判がよく、地域の方にとても喜ばれるため、学生もやりがいを感じながら参加してくれています。本学ではこれからも地域の方達との交流を学びの場として、学生一人ひとりの個性や感性を大切に育みながら、社会に貢献、活躍できる人材の育成を行って参ります。

芸術学部美術学科洋画専攻4年 樺澤 滴さんより
「幼少の頃から賑やかな雰囲気が好きで、よく地域のお祭りに参加するお店を手伝ったりしていました。女子美に入学してからは似顔絵を描くというこれまでとは別の関わり方ができるようになり、とても楽しい体験ができています。お子様が多い場合やご年配の方が多い場合など、イベントにより様々ですが、幅広い世代の方と会話をしながら絵を描くことはとても刺激的です。その会話も私から話しかけるだけではなく、どうしたら絵が上達するか、普段どのような事を考えて作品制作に向き合っているかなど、関心をもって聞いてくださるので、自分の考えを整理することにも役立ちます。自分が描いた絵で喜んでくれる方がいる、それは私の制作の原点でもあるので、これからも似顔絵を描きながら、自分の制作活動に活かして行きたいと思います」


今回、認定証を授与するにあたり「自分にとって大切な人」の似顔絵を描いてもらいました。