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【佐野ぬい先生に寄せて】
女子美術大学元学長 佐野ぬい先生がご逝去されました。
「Bleu Nuit」青の画家と呼ばれる佐野先生は、「ブルーはマイカラー。冷たいブルー、甘いブルー、華麗なブルー、澄んだブルー、重いブルー、虚しいブルー、残酷なブルー、などブルーは多彩な表現ができる色である。」と言い、青の作品を多く残され、アーティストとして多数の受賞歴を有しています。また、全身全霊をかけて後進の育成に努めた教育者であり、特に2007年~2011年には学長に就任し少子化に向かう中、多くの改革を成し遂げました。
佐野先生は女子美術大学にとって “光輝く目標の星”です 。永遠に光を放ち導いてくださる佐野ぬい先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

2023年8月26日
女子美術大学・女子美術大学短期大学部 学長 小倉文子



 

【経歴】
洋画家。1932年青森県弘前市生まれ。1950年代より青色を基調とする作品で「青の画家」と称される。
1955年、女子美術大学芸術学部の洋画科を卒業。
その後、助手、専任講師、助教授、教授、大学院教授として後進の指導にあたる。
女子美術大学名誉教授。
2007年から2011年には、第16代女子美術大学学長を務める。
長年に渡り個展、団体展、グループ展などで作品を多数発表。
1986年と2011年には紺綬褒章を、2012年には瑞宝中綬章を受賞。
2003年損保ジャパン東郷青児美術館大賞受賞の他、受賞歴は多数。