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Photo by Hiroki Obara

芸術選奨文科大臣賞は芸術11分野において、優れた業績をあげた者、またはその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、賞をおくることによって芸術活動の奨励と振興に資することを目的としています。
 
川口隆夫先生はコロナ禍において多くの舞台公演の中止が余儀なくされたなか、「TOKYO REAL UNDERGROUND」や「INOUTSIDE」にてディレクター、共同企画者を務め、パンデミックという非常事態をポジティブにとらえる試みを実現したことが評価され、今回の受賞に至りました。

また、評価対象となった「INOUTSIDE」には、本学アートプロデュース表現領域の2年生もコラボレーティング・アーティストとして、「舞台芸術プロデュース演習 I」の授業の一環として参加しました。
「INOUTSIDE」とは「ウイルスがヒントをくれる未来」というテーマのもと、アーティストやパフォーマー、研究者を招いてパフォーマンスや展示、ワークショップ、トークなどを通して、参加者と様々な知見やアイデアを交換し、一緒にウイルスと共に生きる未来を考えるプロジェクトです。
授業でも「ウイルスと共に生きること」をテーマに、学生自身がコロナ禍における自分の現状、社会をどう見ているのかを議論し、それぞれがパフォーマンスで表現しました。その際に大量の新聞紙を活用し、学生たちはコロナ禍による「不安」「孤独」「怒り」などの感情により生まれた鬱屈したエネルギーを、全身を動かしながら新聞紙にぶつけ、表現へと昇華させました。さらに、授業で使用した新聞紙で壁をつくりあげ、会場であるSHIBAURA HOUSEのディスプレイを制作しました。
 

本学学生が新聞紙を使用し作成したディスプレイ