キーワード検索

After hugging （抱いて、それから）

2026年1月8日(木)〜1月12日(月・祝)

阿部和佳奈　芸術学部デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻　卒業

------------------------------------------------------------------------------------------------------
SNSってなんでも簡単につながってしまう。画期的で知り得たときはポチッとひとつで、忘れたらまたボタンひとつで飛べればいい。
けどわたしはそれがあまり得意ではなくて、時間が経って薄れてしまうくらいなら、あなたと遠く離れてしまって生まれたこの感情を、痛みとともにずっと体に刻みこむくらい、抱きしめている方がいいと本気で思っていた。

”おもて”に出ている以上、いろんな情報が飛び交う。そこを何食わぬ顔で歩かないといけない。
光の速さで動けば汚れはしないけれど、どんどんすり減っていくのがわかって体温が低くなっていきました。

それでもね、
「強くなってもいいけど、そのままでもいいんだよ」、て抱きしめてくれる人と出会いました。

「愛って執着がなかったらはじまってない。なんだよ自立って」深夜のファミレスで愛について語りあってくれる人とも出会いました。

「なくなって会えなくなったことを、さびしいって言っていいんだよ」日本語でやさしい言葉をくれた人もいました。

失う恐さを知って尚、出会ってしまったんです。

この展示では、
2022年〜2025年に制作した写真、イラストレーション、服、ことばを中心に壁に並べます。
思い出したこと、気づいたこと、忘れたくないこと、のかけらのようなもの。

いつか誰かがわたしのように迷ったときに、作品を通してほんのひとときでも寄り添えられますように。
2026年も引き続きよろしくお願いします！
ぜひお立ち寄りくださいませ。