愛知県では、芸術文化の各分野において、その向上発展に貢献し、業績が顕著な方を選奨することにより、芸術文化の振興を図ることを目的として「愛知県芸術文化選奨」を実施しております。昭和52年度から開催し、今回で46年目を迎えます。
寺内さんは昭和54年から20年にわたり、英国・ロンドンを拠点に作家活動、その後は東京で作家活動を行っています。近年も令和3年の豊田市美術館の個展『寺内曜子 パンゲア』をはじめ、精力的に個展、グループ展を国内外で開催しています。私たちの世界認識に疑問を投げかけるコンセプチャルな彫刻やインスタレーションを制作・発表し、パブリックコレクションも国内外に多数あり、世界に通ずる作家活動が評価されました。平成14年から愛知県立芸術大学で教鞭をとり、国際芸術祭「あいち」組織委員会アドバイザー会議委員等の要職も務めるなど、愛知県の芸術文化の向上発展に大きく貢献をしていることも今回の受賞に至りました。