www.joshibi.ac.jp

近年通信のIT化が進むにつれ、顔アイコンの果たす役割はとても大きくなっています。これはコミュニケーションにおける顔の伝達の重要性を意味するとともに、直接顔を合わせない遠隔コミュニケーションにおける代用機能としての顔アイコンの役割を明らかにした研究と言えます。

実験ではさまざまな表情でさまざまな色の顔アイコンを用い、顔アイコンの表情が色によってどの程度影響を受けるのかを測定しました。その結果、顔が表現する感情は色により大きく影響を受け、また色だけでも感情を表現する内容を伝えることがわかりました。また文化により顔アイコンの表情や色の伝える内容や程度に差があることがわかりました。
このことはITコミュニケーションのみならず、漫画やイラスト、美術表現などにも重要な意味をもつと考えられ、研究成果は世界的に有名な英国の学術誌i-Perceptionに掲載されました。

この研究は留学生として在学した廖さんと、ゲスト教員として女子美に滞在したParamei教授という、本学芸術文化専攻の国際教育研究推進の成果が結実したものです。

本研究の要約記事は、Liverpool Hope大学の公式ウェブサイトの他、様々なメディアで取り上げられました。(2022.5.6 更新)