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大学院美術研究科 博士前期 美術専攻 [2年制]

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美術専攻

理論と技術を磨きながらオリジナリティを追求する

美術専攻は、伝統的な分野を含むファインアート系として実技制作を中心とした「洋画」「日本画」「版画」「工芸」「立体芸術」の5つの領域があります。 美術における研鑽は、伝統的に個人の主体性に基づいて創作するものですが、時として職人的な制作活動の繰り返しにより、表現者としての自己確立を目指すものでもあります。
本専攻では美術の新しい動向に対応するとともに、境界を越えた表現領域の拡大、多様化に応えられるような効率的かつ整合性のあるカリキュラム編成をしています。 芸術学部から一貫した専門性の追求ができると同時に、多角的なアプローチからなるジャンルを越えた視点を通した実践によって本来の専門へと集約します。
個人の手による表現に客観的評価を加味する素材や手法の演習を通じて実証的、分析的、系統的に研究する独自のシステムによって次のような成果が期待できます。

1. 発想の幅を広げ、伝統的に固定されてきたジャンルの境界を越えた創作研究が進められる。
2. 新たな表現の可能性を容易にする。
3. 作品制作における充分な理論的補強を行う機会を得て、論理的思考を養成できる。

  • 洋画研究領域
  • 日本画研究領域
  • 版画研究領域
  • 工芸研究領域
  • 立体芸術研究領域

洋画研究領域

今日ほど、真に芸術が求められている時代はありません。 諸科学の進歩は人間の生活に飛躍的な便宜性をもたらしてくれましたが、その反面、紛争や環境破壊といった負の文明も引き受けてしまいました。 各個人に広がる、「心の闇」の不安にも計り知れないものがあります。本研究領域では、このような現代社会の中にあって、絵を描く喜び、ものをつくる楽しさを実感することで社会に「希望」のメッセージを発信したいと考えています。絵画は精神の設計図でもありプログラムでもあります。 今日を生きる精神の在り方、態度といった芸術の本質的問題を多くのメディアの総合として提示できるのが絵画です。本研究領域では国際的視野に立って、現代アートの表現はどうあるべきか、大学で身につけた技術や知識の上に、さらに多様な手法を追求し、各自のテーマを深めます。 自然、文化、物質、その他関心の深いテーマを視座に置き、柔軟な発想で展開していくには材料や技法についても固定的な考えに縛られずにより創意ある表現に向けて大胆な実験を繰り返すことが不可欠です。そのような高度な訓練によって大学で体験した表現の質とスケールをさらに魅力あるものに高めていきます。
本研究領域では、自由闊達なゼミと創作研究に没頭できる制作現場、研究環境を整え、世界に通用する個性とオリジナリティのある新しい表現力を持った美術作家のみならず、研究者、教育者の育成をも目指します。

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日本画研究領域

日本画の伝統を奥に蔵した新しい日本画を目指す中で、個々の真の個性を磨き、創造の本質に迫ります。 大学で学んだ専門教育を土台に、各自の感性、表現力をさらに高度にし、日本画の独自性について考察を進め、将来にわたる創作活動の基本を確かなものとします。 「日本画表現技法演習」では、古典作品を模写研究することにより、様々な専門的技法、知識を習得し、作品への洞察力を養い、創造の普遍性を追求します。 また、「日本画材料・技法演習」では、優れた特質を持つ日本画の材料を科学的に見つめ、技法を実験研究し、日本画の新しい展開に繋げます。 その他の理論研究とともに、自己を高め、充実した人間となるため、創作研究活動を行い、修了作品に結実させます。

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版画研究領域

本研究領域における研究は基本的に大学における4 版種の研究に立脚し、銅版画と石版画を軸として孔版画・木版画さらに版表現に類する表現も含め各自の主体性に基づき継続的に専門性を追求します。
版画は印刷媒体として派生し、その時代の社会に敏感に反応し表現や技術を発展させました。今日では絵画の一領域として、現代の多様化するメディアも視野に入れ、版表現としての造形思考を模索する事が重要となっています。 そのために、時代の要求として生まれた表現がいかに普遍的表現に変わったか、史学的、科学的な要素も含めた検証を試みながら変遷をたどるとともに、 具体的検証法として、特定の作家を題材にイメージの解明、創作コンセプト、素材と技術との相互の影響を分析研究し、今日のメディアをも考慮しながら現代の美術において独自な創作の方法論を確立します。 版画表現における技術偏重が批判され, 個人の創造性が期待されて久しいものの、一方、見方を変えるとその技術、素材などの研究、教育も不十分であり個人的研鑽と模索に委ねられていることも事実です。 版画表現技術も創作研究の新たな視点として一貫した教育システムのうちに継承発展させる必要があります。 実際的な技法と材料の研究を目的として、既存の材料、技法のみにこだわらず必要となる材料を各自で考案・開発する基礎力をつける事を目指します。

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工芸研究領域

染・織・陶・ガラス・刺繍の 5 コースに分かれ、それぞれの素材に対しての知識を深め、創作研究活動者としての確かな技術の研鑽とオリジナリティある作品づくりを目指します。

染

今までに習得した専門的な技法や制作に対する姿勢と方向性を多様に駆使して、より専門性の高い魅力ある作品を生み出し、新たな視点で創作を構築する場です。
そのために、様々な表現方法を通して伝統と先端など対峙するテーマを考え、染の総合力を養うことが必要です。
これらを踏まえて、学生は主体的造形と独自性のある表現を研究し、作品は「機能としての布」や「芸術としての布」、「伝統」と「現代」、「素材と表現」等の意味づけを明確化します。
また、染色文化の一端を担うといった意識を持って、社会に発信できる創作研究を目標にします。

織

大学で学んだ専門教育を基に、さらに高度な創作活動を目指して各自の研究テーマにそって新しい表現を研究していきます。
絣や天然染料による染色など伝統的な染織技法による着物から、織物組織や特殊加工によるオリジナルファブリック、柔軟な発想で素材の魅力を引き出すテキスタイルアートの制作まで幅広い織の分野に対応します。素材の特色を生かし、発想から独自技法へと展開していく過程で常に考察することが新しい表現を生む重要な要素です。
伝統と現代を研究しながら多様化する現代に対応したデザイン・造形表現のため、素材や技術の新たな挑戦を目指します。

陶

陶についての知識・表現方法を一通り修得した人が、さらに進んで研究を行う場です。陶の特徴は「粘土や釉」を「焼いて作る」という点です。 「粘土や釉」の部分は、素材作りということに対応しています。日本および世界の土石原料を用いて、造形素材である粘土や釉が調合され、多種の陶素材が作り出されています。 「焼いて作る」という部分は、焼成方法と成形方法に対応します。焼成方法は、窯の様式・焼結温度・還元度合などの要素があり、それらの条件のありかたによって陶の物質感が大きく変化します。 成形方法では、研究者が自らの身体によって素材を扱うということが要点であり、技術向上・技術応用・新技法考案などの観点が挙げられます。 これらの事柄が互いに密接に関連することで、様々な陶が作り出されるのです。多くの先人たちが優れた成果を出しています。 伝統ある分野ですのでその歴史をふまえて、自分はどのような点に問題意識があるのかを明確にし、密度の濃い充実した研究を実現してください。

ガラス

本研究領域では、溶融ガラス・鋳造ガラスなどの手法によって透明・不透明など様々な表現を持つガラス素材をいかに自分の表現したいものに反映させていくかを実際の制作活動を通し、研究していきます。
数ある工芸素材の中でガラスの特異な面は、ガラスという素材が自然には存在せず、人工的に作り出さねばならない素材であるという点です。 ですからガラスで制作するときにはまず、どんなガラス素材を生み出して自作品に用いるかを最初に考慮に入れなければなりません。しかし素材から作り出すということはガラス創作における醍醐味でもあるといえます。
造形を思考すると同時に独自のガラス素材表現も思考することが必要不可欠であり、そのためのたゆまぬ調査研究や実験制作が求められます。 その上で主体的に自己と他者の関係を確立し、物質および精神の両面において必要とされる作品を作り出すことが創作の原点となるでしょう。

刺繍

本研究領域では、まず伝統的な技法について研究を行い、日本刺繍の特質を考察することを出発点とします。 その上で各自が、伝統の継承やその新しい展開を視野に入れながら創作研究を行い、糸による表現の可能性を模索しながら創作研究を行うなどの方向性を決めて、明確な姿勢をもって制作に取り組みます。 現代の刺繍には、多分野の技法が混在し素材も制約されないミックスド・メディアという表現領域が存在しますが、コンピュータデザイン対応のミシンによるデジタル刺繍や欧米で主流となっているミシンによる表現にも対応できる設備があり、これらの研究も行います。
また、現在、日本刺繍に関する知識と技術は、染織文化財の修復分野で活かされています。 この分野での高度な専門性を身に付けた人材育成のために、染織品の保存修復に関わる研究内容が含まれた「染織品保存修復演習Ⅰ・Ⅱ」が必修となっています。 本学染織コレクションは、この科目の資料としても活用されています。

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立体芸術研究領域

表現手段も多様化しジャンルが明確でない現代において、本研究領域では時代に左右される事なく人間としての根底にある美的感覚に響く自由な創作活動を中心に研究し、自己の専門性をより深め確立することを目指します。
また素材という領域を越え、多種多様な素材を自由に組み合わせ応用し、従来の彫刻という枠に止まらず自己表現の為、感性を信じ、考え方や技法を墨守することなく、素材の可能性を常に考察し、自己のイメージを大切にする創作研究でありたいと考えます。
創作する事は、自己のイメージを具現化する一方的な行為と思われますが、作品を通じて自己と他人の接点、制作の必要性と社会との関わり等を考え、自己を高める事も必要です。創作内容の質を向上させる為に、他ジャンルの芸術作品を広く鑑賞理解することは重要な要素の一つです。