
人がより良く生きるためのデザインとアートを追究する
人とひと、人と社会。その関係性の中に「癒し」を芽生えさせること。そしてその先にウェルビーイング(*)を実現させていくこと。この営みは、人間にとって根源的なものです。人がより良く生きていくためのアート・デザインがあります。これを作り出し、社会と、そこに生きる一人ひとりの人に丁寧に手渡していくこと。それができる人を育てていくこと。これがヒーリング表現領域の目標です。イラストレーションやキャラクターデザイン。そして絵本表現、ぬいぐるみ表現、関係性のデザイン、環境芸術としてのヒーリング・アート。作品の向こうにいる人の存在をしっかりと捉えながら、表現の可能性を押し広げていきます。単に技法や技術を身につけるだけでなく、自分だけの技能を育てるための「積み重ね」と「学びほぐし」を大切にしたカリキュラム。変化し続ける人を見つめ、将来の豊かな社会を構想します。
*ウェルビーイング(well-being):人が身体的、精神的、社会的に充実した状態。それが持続すること。
キャンパス | 杉並キャンパス
カリキュラム

1年次 | 表現の基礎をつくり、「癒し」を問いはじめる
前期では、さまざまな素材に触れながら表現の可能性を自ら発見し、表現者としての基礎を据えます。後期ではイラストレーション、キャラクターデザイン、物語を見つける力、コミュニケーションをデザインする力などを養っていきます。同時に「癒し」とされているものを問い直し、その所在、現れ方を見定めていくプロセスを始めます。
2年次 | 技術を高め、社会へと視野を広げる
個々の「技法」を応用し、「技術」へと進化させていく2年次。1年次での学びを絵本表現、ぬいぐるみ表現、ヒーリング・アートなど幅広い表現へ発展させていきます。また、公共性の視点を持ち、社会へまなざしを向けていくことで、自らの表現を実社会のなかで実現する方法を模索していきます。

3年次 | 自らの表現を実社会につなげる
3年次では、これまで培ってきた「技術」を、 自分のものとして自在に使いこなす「技能」へと統合していきます。他領域とのコラボレーションや、医療機関・福祉施設など学外組織との協働プロジェクトを通じて、アート・デザインのちからを肌で感じ、実践的に社会の課題に応える力を養います。
4年次 | 領域を越え社会へはばたく力を身につける
人と社会をしっかりと見つめ、対話を重ね、「癒し」とその先にある「より良い生」のための表現に取り組みます。卒業制作は、4年間の集大成であり、同時にひとりの表現者としてのスタートラインでもあります。本領域で手にしたすべてのものを持って、社会にはばたいていきます。
ヒーリング表現領域で学べること

学べる領域
イラストレーション / キャラクターデザイン / ヒーリング・アート / 絵本表現 / ぬいぐるみ表現 / 社会包摂のためのアートプログラム / ファシリテーション / グラフィックデザイン / ものがたり など
学生作品

「ありがとうの気持ち」
岡田莉子
「ありがとうの気持ち」
岡田莉子

「寿」
榎本寿珠
「寿」
榎本寿珠
学生・教員インタビュー



進路と就職
アーティスト / イラストレーター / キャラクターデザイナー / 絵本作家 / ぬいぐるみ作家 / 玩具デザイナー / エディトリアルデザイナー / グラフィックデザイナー / 医療・福祉施設職員 / 教員 / 大学院進学 など
あとらす二十一 / 石川玩具 / カミオジャパン / キュート販売 / グリーンディスプレイ / 埼玉県教育委員会 / サンエックス / 産業編集センター / サンリオ / サンリオエンターテイメント / セガフェイブ / タカラトミーアーツ / ナカジマコーポレーション / ピジョン / ヒューネット / ファンワークス / モリサカグローバル