• 女子美で学びたい方へ
  • 在学生の方へ
  • 卒業生の方へ
  • 一般・企業の方へ
  • 女子美について
  • 大学院・大学・短大
  • 入試について
  • 学生生活・進路・就職
  • 社会貢献・国際交流

卒業生の仕事紹介詳細

卒業生の仕事紹介へ戻る

陣内 昭子

株式会社資生堂 ヘルスケア事業部  新規事業推進グループ 次長グループリーダー

1984年 芸術学部 絵画科 洋画専攻(現:芸術学部 美術学科)卒業

陣内さんは、㈱シャープを経て㈱資生堂宣伝部にデザイナーとして入社し、数多くのパッケージデザインを手がけた後、ディレクターとして総合的なブランディングに携わってこられました。デザイナーやディレクターのお仕事や学生時代のことについて、お話をうかがいました。
現企業のデザイナーというのはどういうお仕事なのでしょうか?
私私は1990年に入社し、宣伝制作のパッケージデザインの部門に約15年いました。パッケージデザインといっても瓶などの容器、紙などの箱、販売試供品など、商品に関るものはすべて担当します。企業内のデザインの仕事は、職人的に自己完結する仕事は稀だと思います。方向が決まったらメーカーの人にこういう風につくりたいと説明しなければなりません。コミュニケーション能力が必須ですね。
その後ディレクターとなり、仕事内容が変化してどんなことを感じましたか?
そこでは、デザイン業務は事業活動の機能のひとつだと感じました。商品が出来上がると、問屋さんへの発表会や、店頭での山積みの応援に行くなど、すべてのプロセスを実際に体験できたことは振り返るといい貴重な経験だったと感じています。デザインは重要ですが、それだけで完結するわけではないということが、頭の中だけでなく、体験としてよくわかりました。
学生時代についてお聞かせください。
私は女子美では洋画を専攻して、2年までは職業のイメージをリアルには持っていなかったのが正直なところです。父が20歳の時に亡くなったことで、初めて自分が本当に社会で何ができるのかということに向き合うことになりました。悩み続けるうちに、自分が絵を描くときのプロセスがプロダクトデザイナーのコンセプトワークプロセスに近いと感じ、プロダクトデザインに興味を持ちました。先生に相談したところ、産業デザイン科の授業の聴講をさせていただき、洋画の課題をやりつつプロダクトデザインの勉強をしました。デザイン事務所のアルバイトをしたりして、結局、自分でプロダクトデザインの作品をつくって、就職活動をしました。それで家電メーカーに就職したのです。
これから美術を学んでいく学生たちへのメッセージをお願いします。
私自身が学生時代の知識で仕事に役立ったのは、顔料と染料の性質の違いなど、すごく基本的なことです。そのような知識は、調色担当の方、とくに、言葉の壁がある海外のメーカーさんとコミュニケーションするときに共通言語として武器になりました。地味な基礎の中に本質的なことが埋もれているのですよね。最初からビジネスに近いことを中途半端にやるよりも、そういう学生時代にしかできないことをやったほうがいいと思います。
今就職が厳しい時代ですが、自分の道をどう開拓できるのでしょう。
自分でオプションをどう持つか、が大事になると思います。自分で自分のマイ・テーマを持っているといい。例えば、自分はファブリックに愛を持っています、とか、包装紙を集めています、みたいな。でも、ただ集めただけでは就職できないと思うので、そこからマイ・テーマを掘り下げて研究することをお薦めします。色々な美の価値があると思いますが、どの美しさに自分が興味を持てるのかを探すといいと思います。
陣内 昭子株式会社資生堂 ヘルスケア事業部  新規事業推進グループ 次長グループリーダー
1984年 芸術学部 絵画科 洋画専攻(現:芸術学部 美術学科)卒業