インタビュー

柔軟力と妄想力

永嶋 瑛美

キャラクタークリエイション室
クリエイター
株式会社サンリオ

2012年3月卒業
芸術学部 メディアアート学科
(現:アート・デザイン表現学科
メディア表現領域)

-今のお仕事のどんな所が好きですか? キャラクターに囲まれて仕事ができるところ。
新しいキャラクターを生み出したり、既存のキャラクターの世界観を大事にしながら、グッズを作ったり魅力を発信できることが楽しいです。私の部署ではブログやTwitterなどのSNSでも発信しており、キャラクターをどのように動かしどんな風に喋らせたらお客様に喜んでいただけるか、すぐに反応を見ることができるので勉強になります。 また、尊敬できる先輩がいることも仕事を続けられる大きな理由です。
-なぜ女子美を選んだのですか? 小さい頃から絵を描くことが好きだったから。
赤ちゃんの頃から絵を描くことが大好きで、小学校の頃は授業や運動に目もくれずにひたすら絵を描いていました。母の勧めで絵の授業が多い、女子美の中学を選びました。中学~高校は基礎や美術に対する考えを学び、大学ではキャラクターを実際に動かせるパペットアニメ(コマ撮り/ストップモーションアニメ)を学べる学科を専攻しました。
-女子美で学んで携えた力・強さとはどんな事ですか? 最低限の粘り強さ。
常に周りには自分とは比べ物にならないほど作品づくりが上手で、最後までやり切る力を持った同級生がいて、先生に何度ダメだしされてもめげずに納得できるものを作れる環境がありました。早々にあきらめてしまうことは恥ずかしいし、妥協しても良いものがつくれないという感覚は女子美で多く学んだことのひとつだと思います。
-女子美の強みを一言で表すと? 有名なアーティストやクリエイターの講演会が聴講できる。
大学生になると将来のことや就活で不安になることが多くなります。美術館や展覧会に足を運ぶことも糧になりましたが、それに加え今活躍しているアーティストやクリエイターの方の講演会を聞きに行ったことで、感銘を受けたし仕事への憧れも増しました。授業の合間などで聴講することができるのでとてもありがたかったです。
-制作に携わる上で大切にしていること 柔軟力と妄想力。
既存のキャラクターのグッズやブログ等は、そのキャラに合った世界観を大事にするため、自分の個性を出しすぎてしまっては不自然になってしまい魅力が半減してしまいます。そうならないためにはあたまを柔らかくしてキャラごとに合った雰囲気を出せるように気持ちの柔軟力を大事にしています。また、自分のキャラクターであれば、今までのキャラにないような新しいアイディアを生み出す妄想力が大事だと思っています。そのためには普段からアンテナをはり、引き出しを多くしておくことを心がけています。
-女子美生に共通している強さとは? 世の中の流行に左右されない。
他の学校に通っていないのでわからないですが、女子校ならではの自分のこだわりを追求できる環境があるように思います。そのためか流行に左右されないユニークな発想の人が多いと思います。芯の強い男前が多いです。