インタビュー

造形を通じて世界中のニーズに応える喜び

山口 瑞季

四輪デザイン部モデル造形課
モデラー
スズキ株式会社

2010年3月卒業
芸術学部 立体アート学科
(現:美術学科 立体アート専攻)

-今のお仕事のどんな所が好きですか? 造形を通じて世界中のニーズに応える喜び。
カーモデラーは、クレイやCGといった様々なツールを用いて、世界中のお客様が求める形を造形します。見た目・安全・性能で “お客様にとって価値ある製品”とは何かを追求することで、自分の作る形が世界とつながっている喜びを感じられます。
-なぜ女子美を選んだのですか? 整った設備と環境、何より明るさ。
女子美のキャンパスには、周辺地域の環境や制作に必要な設備等が潤沢に揃っています。そんな中でのびのびと制作をしている学生達の、自由で明るい姿が最大の決め手でした。
-女子美で学んで携えた力・強さとはどんな事ですか? 他者と連携することの大切さ。
在学中は石彫を中心に学んでいましたが、重量物を扱うこの分野ではひとりではどうにもならないことが多々あります。そんな時、先生方・仲間達と協力し作業を進めることで、役割分担やコミュニケーションの大切さを学びました。
-女子美の強みを一言で表すと? 社会の中の“女性としての力”を学べること。
女子美では、表現者としてだけではなく女性としての生き方も授業や卒業生の体験を通して学ぶことが出来ます。自分が女性であるということを強く認識し、女性としての強さ・弱さを知ることで、社会の中で自分に何が出来るかを考えられると思います。
-制作に携わる上で大切にしていること スピードと品質の両立。
日々トレンドが変化する自動車業界では、スピーディーな開発が重要となります。期日を守ると同時に、常に高水準の品質をお客様にご提供する為に0.01㎜以下の世界にまでこだわった造形制作を行っています。
-女子美生に共通している強さとは? 繊細かつ大胆。
女性らしい細やかさと、周囲を驚かせる自由な発想を持っていると思います。繊細な感性と、物事に対する情熱とバイタリティは表現者としてのみならず、社会のどんな場面でも活躍できる力だと思います。