1. ホーム
  2. 女子美について
  3. 防災対策

防災対策

東日本大震災の体験を教訓とし、本校では防災対策を全面的に見直し、大地震等の自然災害への対応を新たにまとめました。その概要は次の通りです。

大地震への対応 (震度5強以上)

  1. 第1段階(発生直後)
    *生徒を次の要領で避難させます。
    1. 教室では机の下にもぐらせ、校庭・体育館ではガラスを避けて中央部に集めます。
    2. 校庭に集合、人員の確認をし、負傷者の救護に努めます。
  2. 第2段階(本震が収まった後)
    1. 災害対策本部を設置し、テレビ・インターネットおよび関係機関との電話連絡等により情報収集に努めます。*生徒の安否情報は災害対策本部より各ご家庭にメール配信を行います。
    2. 担任または授業担当者は該当クラスの生徒の掌握に努め、クラス単位を維持します。これと並行して校庭の地割れ、周辺建造物の倒壊等を確認し、危険箇所に生徒が近寄らないよう必要な処置をとります。
    3. 食料、飲料水、寝具、簡易トイレ等、防災物資、備蓄品を手配します。
  3. 第3段階(その後の帰宅等について)
    1. 原則として、保護者が迎えに来た場合を除き、災害対策本部より指示があるまで生徒は帰宅(下校)させません。
    2. 帰宅(下校)指示が出された場合は、その旨「緊急メール配信」などで保護者に連絡すると共に、生徒から保護者へ連絡させます。保護者と連絡がとれない生徒は学校に留めます。
    3. 帰宅(下校)する場合は、届出の「帰宅コース」毎に教員が引率します。
      なお、本校のある和田地区の緊急時避難場所は立正佼正会大聖堂付近です。万が一の場合、集団でそこに避難する場合もあります。
      (震度5強の地震が発生するとニッポン放送1242は自動的に学校安否情報に切り替わります。)

台風や大雨等の自然災害への対応

テレビ、ラジオ等の天気予報を確認し、学校としての対応を本学ホームページとメール配信でお知らせします。

防災用備蓄品

クラッカー、ミネラルウオーター、毛布、シュラフ、カセットコンロ/ボンベ、簡易トイレ及びその関連品、医療関連備品(備蓄数や新たな品目についても検討し、順次そろえつつあります。)の他に、生徒一人一人のために、必要最小限の生活用品を収めた「防災衛生セット」が常時校内で保管され、非常の際には各自に渡るようになっています。また卒業時には返還し、その後も防災備品として使用できるようにしています。「防災衛生セット」の内容は、【マスク、月経用品、使い捨て下着、圧縮タオル、歯磨きシートなど】で、校章のついたビニールポーチに収められています。また、旧来の生徒用防災頭巾に替えて折りたたみ式ヘルメット(商品名「タタメット」)を備えています。

防災訓練

年2回、大地震を想定した防災訓練を行っています。
その他、火災避難訓練や、大学・短大・付属合同避難訓練を、それぞれ年に1回ずつ行っています。

東日本大震災の本校の対応

東日本大震災発生時、女子美術大学付属高等学校・中学校ではどのような対応を行ったかを紹介いたします。

平成23年3月11日は期末試験の答案返却日で、ほとんどの生徒が午前中で下校しました。午後はクラブ活動の生徒約150名が活動中でした。午後2時46分地震発生。大きな揺れが起きた時点で、すぐに校内放送で、机の下にもぐり身の安全を確保することを伝えました。揺れが少し収まり、安全を確認し、校内放送で校庭への避難を伝え避難を開始しました。校庭で整列後も余震がきました。3月で気温も低く、運動後の汗をかいている生徒もいたので、学校の毛布や、先生たちのコートやベンチコート等を生徒にわたしました。生徒の学年、氏名を確認し、今後の対応を考えました。大きな揺れがほぼ収まったと考え、中学1年生~高校3年生までの6学年を各教室に振り分け、生徒を待機させました。

テレビやインターネット等で、都内の交通機関が麻痺していることを確認後、生徒を学校に泊めることを判断し、生徒に連絡しました。同時に緊急配信メールによる連絡で、学校の現状、宿泊する生徒の氏名、保護者が学校に迎えに来たときのみ帰宅させること等を、全校生徒の保護者に連絡しました。
当日は全教員が学校に宿泊し、宿泊する生徒の毛布やマットの運搬、下校途中の生徒が学校へ帰ってくる場合と保護者が迎えに来る場合の対応、校舎の見回り等を、24時間体制で行いました。

食事は、11日の夕食は本校の災害時備蓄品のクラッカー・ミネラルウォーターと大学食堂からのおにぎり、12日の朝食は大学食堂からのおにぎりとみそ汁、昼食は大学食堂からカレーライスです。 おにぎりは教職員がにぎりました。12日、本校の災害時用路線別緊急帰宅コース毎に、運転を再開した路線から、教員が引率のもと、最寄駅まで帰宅させました。翌日からは、余震や交通機関の問題により、臨時休校をしばらく行い、3月14日修了式を3月29日に、3月16日卒業式を3月30日にそれぞれ延期しました。休校期間中、メール・電話連絡により、全校生徒の安全の確認を行いました。

今回の東日本大震災の経験をもとに、防災マニュアルの見直し防災備蓄品の見直しを行いました。また今後起きる可能性のある関東での地震に備え、様々な面での対応を考えています。

ページの上部へ