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人類学者
飯塚 文枝IIZUKA Fumie

私は現在、米国に拠点を置き、考古学研究をしています。初期の土器の発生と、技術、流通、機能とその変化に興味があります。土器の流通は、鉱物分析と化学分析を行い、地質地図と遺跡の周辺で見つかる製作素材(粘土や混和材)と比較して推論しています。土器がどのようなパフォーマンスに適していたか(衝撃への耐性や、耐火性があるかなど)技術の分析をすることから評価し、それによって、どのような機能を目的に作られたのか考察してます。その推論された土器の機能と資源や自然環境の関係、それと推察される社会構造との関係などを考えています。メキシコ、ニカラグア、コスタリカ、コロンビア、ペルーのラテンアメリカにてフィールドワークをし、特に中米のパナマで集中的に研究をしてきました。最近は南九州で縄文のプロジェクトも始めました。

このように今考古学の世界に身を置いている私ですが、女子美の中学と高校時代は、美術の世界に没頭していました。女子美の内外で絵を描いていたこともそうですが、しょっちゅう画廊や美術館に行き、劇場へ足を運び、映画を見、芸術の中に「驚き」探しをしていました。そして友人たちと自由な発言をし合い、いたずらも含む交流をし、笑いの多い学園生活を送っていました。女子美で学んだ自由主義と冒険的な精神、美と真理の追求者であることの大切さは、人類学や考古学をすることに大いに役に立っています。特に人間や社会に対する洞察力、環境や言語の違う地域にでかける積極性を身に着けました。当時磨いた造形力は、遺物の観察や描写、土器作りの再現、顕微鏡での観察力、仕事で撮る写真の光や構図の選択に役立っています。講義をするにあたっては、考古学のトピックと関連させて美術的でウィットに富んだショートフィルムやアニメーション、民俗学的でいて映像美も伴った映画を見せることができます。私にとって女子美で得た美的な視点は、学問を追求するにあたって、欠かせない財産と考えています。

プロフィール

飯塚 文枝 IIZUKA Fumie(人類学者)

略歴

  • 女子美術大学付属中学校入学
  • 女子美術大学付属高等学校卒業(H.5 卒業)
  • アリゾナ大学人類学科博士課程(考古学専攻、物質科学工学副専攻)卒業 人類学博士
  • 現在
  • アリゾナ大学人類学科客員研究員
  • アリゾナ大学人類学科非常勤講師
  • 首都大学東京都市教養学部 人文・社会系 歴史・考古学分野客員研究員

受賞・入選

  • 米国地質学会クロードアルブリットンアウォード(地質考古学)

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