www.joshibi.ac.jp

新潟県柏崎市の谷根(たんね)地区で隔年開催されている「たんねのあかり」は、「あかり」と「そこにあるもの」をテーマに里山の一夜をあかりでデザインするアートイベントで、本学学生と講師陣は2009年からこの活動をサポートしています。地域に古くから残る何気ないもの、その伝統や歴史を大切に継承している自然豊かな谷根地区の魅力を、地域住民の方と本学学生の多様な視点で再発見し、地方と都会、年長者と若者、日常と芸術を結びながら地域の新しい魅力や文化の創出を目指して活動を続けています。2018年度は「たんねのあかり」開催年で、春には東京ミッドタウン デザインハブを会場とした「地域×デザイン」展で女子美非常勤講師の下田倫子先生が「たんねのあかりプロジェクト」について紹介、夏には谷根地区の自然素材を生かした作品を制作する「たんねワークショップ」や非常勤講師 小山憲太郎先生によるナイトレクチャーが現地で実施されました。

そして10月13日、天候に恵まれた秋の夜長に「たんねのあかり2018」が開催。たくさんのキャンドルや行灯の火が谷根川沿いから谷根神社周辺にかけて灯され、その幻想的な景観を一目見ようと約7000人もの来場者が訪れました。世帯数60戸余りという谷根地区に、温かな「あかり」と来場者の笑顔があふれた本イベント。昨年度からこの取り組みに参加し、学生リーダーとして活動してきた環境デザイン専攻4年 上遠野苑美さんからは「たくさんのキャンドルに灯された谷根の光景はとても印象的で、谷根だからこそ生まれる景色なのだと感動しました。この活動で学んだことは、限られた時間と予算で来場者に楽しんでもらう作品の魅せ方や、プロジェクトを円滑に進めるためのやりとりの重要さです。私たち女子美生は今回の活動で谷根地区に足を運ぶ度に谷根の魅力に触れ、地域の方々と交流してきました。その繋がりがこれからも続き、女子美と谷根地区の親睦が更に深まればと思っています」と話してくれました。

※2018度は総務省「『関係人口』創出事業」のモデル事業として、新潟県柏崎市(担当:元気発進課)が実施する「かしわざきカレッジ@たんね」のプログラムとしてたんねのあかり実行委員会と共に協働いたしました