• 女子美で学びたい方へ
  • 在学生の方へ
  • 卒業生の方へ
  • 一般・企業の方へ
  • 女子美について
  • 大学院・大学・短大
  • 入試について
  • 学生生活・進路・就職
  • 社会貢献・国際交流

卒業生の仕事紹介詳細

卒業生の仕事紹介へ戻る

カーティス翠

版画家

1967年短期大学部造形図案科卒業
1975年スクール・オブ・ビジュアルアーツ 広告デザイン科卒業 
1989年コロンビア大学大学院修士課程修了

日米をはじめ、ギリシャ、オランダ、フランスなど、世界各国で個展を開催し、版画家として活躍されているカーティス翠さん。子育てをしながら、外国の地でアーティストとして実績を積み重ねてきたご経験を伺いました。

―版画家になられたきっかけはなんでしょうか

大学卒業後、広告デザイナーとして働きましたが、夫のヨーロッパ研修留学に同行するため退職し、帰国後2人の娘を出産しました。子育てが一息ついたころ、再度就職活動を行いましたが、「子育てで働けなかった」が通じる社会ではないと痛感しました。しかし、子どもはどんどん成長するし、夫には仕事がある。私だけ成長が止まったような感覚になりました。
広告の仕事をしていた頃、あらゆる物があっと言う間に消費されることに虚しさを感じて、1枚でも2枚でも残っていく作品を作りたいという気持ちがありました。版画の魅力を感じたのは、女子美時代にある先生の版画の刷りのお手伝いに行った時です。そこで、仕事ができないならゼロから再度出発しようと、コロンビア大の大学院で版画を学びました。
 
―アーティストとしての活動が軌道に乗るまでは、どのようなことを心がけていたのでしょうか。

 作品は常に見てもらう努力をしました。オープンスタジオに参加したらギャラリーの方が来て、それが縁で個展になり、また他のギャラリーの方が来たり、同級生に誘ってもらったり。周りにいい友達がいることや人間関係は本当に大事だと思います。
 ずいぶん前の話ですが、メトロポリタン美術館に作品を預けると、キュレーターが翌週作品にコメントを付けて返却してくれることがありました。ある日、意を決して行くと、たまたまキュレーターがその場にいて、ユニークな作品と評価してもらい、一枚コレクションしてもらいました。帰りにメトロポリタンの階段を降りる時に我に返り、“こんなことってあるんだ。ピカソやマチスと同じ屋根の下に私の作品があるんだ” と感激し、嬉しさのあまり、階段から転げ落ちそうになりました。本当に嬉しかったです。
 
―学生へのメッセージをお願いいたします。

コロンビアの教授に“アートって人生みたいね”と言ったら、“人生みたいではなく、アートは人生だよ”と言われました。女性であり、妻であり、母であり、日本人であるということ、また、作品には女子美で学んだグラフィックの影響があります。いろいろチャレンジして迷いながら自分探しをするというのは大事なことです。人生辛いこともありますが、やめさえしなければ、繋がっていく。遠回りしましたが、どんな経験も無駄にはなっていません。与えられた環境の中でできることを続けていけば良いと思います。

「Rhythm」 intagko
カーティス翠版画家
1967年短期大学部造形図案科卒業
1975年スクール・オブ・ビジュアルアーツ 広告デザイン科卒業 
1989年コロンビア大学大学院修士課程修了