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2018.03.31
松本博子キャリア支援センター長/門馬キャリア支援担当部長インタビュー

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PROFILE キャリア支援センター長 松本博子 (まつもと・ひろこ)
プロダクトデザイン専攻 主任教授  グットデザイン賞 審査員
日本インダストリアルデザイナー協会 正会員
日本インダストリアルデザイナー協会 JIDAミュージアムセレクション選考委員
1983年女子美術大学芸術学部産業デザイン科卒業後、東芝デザインセンターにて、デザイナー、デザインディレクターとして家電、AV機器、ヘルスケアなど多くの商品・仕組みのデザインを手がけ、グットデザイン賞金賞、IF・red not design award 金賞など、国内外の受賞歴多数。2012年女子美術大学デザイン・工芸学科プロダクトデザイン専攻教授。 授業以外でもエコデザインや地域・企業との連携プロジェクトに多数取り組み、「こと・もの」のデザインで学生の問題解決力を育成。

私の役割は、
社会に貢献できる人材を
輩出すること
 


社会での実践経験を女子美の教育に役立てたい

私は、中学・高校・大学と女子美で学び、大手電機メーカーのデザイナーとして就職しました。当時は男性中心の職場で、以来30数年、男性目線のハードなデザインに、少しでも女性ならではの優しさや思いやり、そして楽しさといった要素を盛り込めるようデザインし、ディレクションしてきました。現在でも男性しかいないデザインセクションを持つ企業が多くありますが、そうした企業も少しずつ女性の消費パワーや情報の拡散力を知り、その結果女性デザイナーを求める傾向が見えはじめています。
 
つまり「使い手の思いや好みをくみ取り、女性の視点で表現できるデザイナー・クリエイター」への期待が高まっており、だからこそ多くの女子美生が潜在的に持っている柔軟性や、発想力を更に引き出す教育プログラムの必要性を感じるのです。
今、教員として試みているのは、学外との連携を教育に取り入れることです。企業、地域連携等のプロジェクトに取り組むことが、学生たちの問題解決に対応するチカラや高いコミュニケーション力育成に大きく貢献しています。この様な方法も学生の潜在力を引き出すやり方の一つと考え、複数のプロジェクトを並行して手掛けています。

 
今、必要なのは伝えるチカラ

昨年よりキャリア支援センター長という職を兼任することになり、学生の漠然とした夢を将来の職業として確立できるように、より効果的な支援をしていきたいと思っています。そのためには、これまで企業で培ってきた経験をベースに、高い感度で世の中の変化、潮流をつかみ、各学科、専攻の研究室・先生方と連携を図りながら、教育・進路指導に活かしていくことが重要と考えています。
 
課題は様々ありますが、まず着手すべきは美大生の履歴書ともいえる「ポートフォリオ」の訴求力を強化することではないでしょうか。女性デザイナー・クリエイターに対する社会の期待に応え、就職先である企業が何を知りたいのかを理解し、自分の思いや専門分野等のスキルがしっかり伝わる「ポートフォリオ」を作るチカラをつけることは急務と思います。
 
ピュアな夢を持って入学してきた学生たちを、体系的なキャリア教育や企業・地域とのコラボレーション等を通じて社会に貢献できる人材として輩出し、更には社会を変えるようなイノベーターの創出こそが私の夢です。




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PROFILE キャリア支援センター担当部長 門馬昌道(もんま・まさみち)
2級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)
JCDA認定 CDA(Career Development Adviser)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
1981年株式会社サンリオ入社。1997年からは、総務部人事課の新卒採用担当者として、16年間、女子美を始め、採用選考に携わる。2017年4月より女子美術大学キャリア支援センター担当部長。





アートやデザインを学んだ学生たちが、
「なりたい自分を見つける」ための
キャリアデザインをサポートします。
 


人事採用担当の経験からのクリエイティブ人材育成支援
 
私は、2017年から女子美術大学のキャリア支援センターに着任しました。それまでは、株式会社サンリオにおいて長く採用を担当していました。ご存知のとおりサンリオは、ハローキティを筆頭に多くのキャラクターを生み出している会社です。採用においては、全国の美術大学やデザイン専門学校の学生さんたちを受け入れ、育成してきました。特に女子美術大学からは多くの優秀な人材が入社しており、ハローキティ、シナモロール、ぐでたま等の人気キャラクターやグッズの開発に大きな力を頂いています。
 
 そういった人事採用担当としての業務を通じて、美術、デザイン分野の人材に対するキャリア教育の重要性を感じるようになりました。単なる文系・理系といった枠を超えたクリエイティブ人材は、これからの時代に社会にとって非常に重要な役割を担っていきます。今後AIやロボット化が進んでいく中で、新しいもの、おもしろいもの、かわいいもの、うつくしいものとは何か、という人間の創造性がより求められる時代に突入していきます。その時に、美術、アート、デザインを学んでいること、そして女性であることは、大きな強みになるのです。


キャリアコンサルタントとしての知見を活かす
 
サンリオ在職中、自社の採用活動だけではなく、同じ業界や、さまざまな企業の人事採用部門の方々からお声かけを頂き、講演やシンポジウムの場に参加する機会を数多く頂きました。自分自身としても実務だけではなく勉強の必要を感じて、キャリアコンサルタントの資格試験を取得した経緯があります。

キャリアコンサルタントは、単に就職活動のサポートをするだけではなく、職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発や向上についての相談に対処します。私は、キャリアコンサルタントとして、女子美の学生が自分の仕事を探す際に、しっかりと自分の才能や得意分野、苦手な分野を理解し、個々の価値観を大切にできるものは何かを探すことを支援します。自分にとっての感情報酬(価値観が仕事を通じて実践できることで得られる心的報酬)が何かをはっきりさせることは、何よりも学生たちにとってモチベーションの高い進路選びに繋がります。さらに、キャリア教育の知識をふまえて、学生たちにワークライフバランスや、生涯に渡って自分を向上させるキャリアデザインについて伝えていきたいと思います。女子美生ひとり一人が、いきいきと未来を設計できる場を提供してまいります。
 

女子美生のキャリアを面談を通じて一緒に考えます。

 昨年1年間、多くの学生と面談を重ね、就職活動を支援してきました。その中で感じたことは「なりたい自分を描くことの大切さ」です。それは、自分が好きな絵を描くことと同様に、キャリアをデザインするということです。キャリア支援センターに相談にくる学生さんたちは、まだ「なりたい自分を探している」段階です。私たちは「なりたい自分を見つける」お手伝いをします。「描く」のは学生自身。自分のキャリアについてどんな絵を描くかは、学生自身が自分を見つめ直しながら決めていきます。
 
各学科、専攻の学びは、先生方の導きによって行われる教育です。キャリア支援センターは、その学びを「なりたい自分」につなげるサポートをします。それがより納得のいく就職活動につながり、就職率の先にある企業への定着率の向上にもつながるものと私たちは考えています。
「好きは力~あなたの好きを続けることが、あなたの一生を支える力となる」
なりたい自分になるための学生生活を私たちは応援していきます。